子供でも分かることわざ格言辞典と慣用句の意味 » ページが見つかりませんでした http://kotowaza-kanyouku.com ことわざや格言、慣用句の意味について。辞書としてだけでなく生活の知恵にしていくブログ Wed, 01 Apr 2020 11:28:20 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.3.33 無知の知がつらいので考えを変えたらよかった話 http://kotowaza-kanyouku.com/muchinochi-02 http://kotowaza-kanyouku.com/muchinochi-02#comments Sat, 01 Feb 2020 20:53:35 +0000 http://kotowaza-kanyouku.com/?p=3744 前回の記事で「無知の知」という言葉の意味と、そこから「自分は思っているより何も知らない」と気づく方法について書いたので、その続きです。



そこから改めていろいろなことを知っていく、それが大切なことはすぐに分かるんですけど、これはまあしんどい話です。


とはいえ、しんどいしんどいと言っていてもしょうがないので、少しでも前向きに、できれば楽しさを感じられるための、個人的な考え方です。




なんで無知の知が大変なのか


「自分の無知を自覚してそこから本当のことを知っていく」

これがなぜしんどくて大変なのかは簡単です。途中でどうしても「自分はこんなことも知らない、大したことない人物だ」と絶望的な気分になり、がっかりするからです。好きこのんでそんな思いはしたくないです。


落ちこむ


これはスポーツ漫画でライバルに負けた直後ににてます。

「こんなに頑張ったのに、ダメだった。俺なんてこんなもの」

超人的な能力をもつ漫画の主人公ですらがっくりするのに、凡人である私にはひょいひょいと乗り越えるのは無理です。そもそも漫画は作者が最終的にはなんとかしてくれますからね。そうしないと話が収まりませんから。


現実生活おける「作者」は神様とかそういったものになるのかもしれませんが、そういったものを持ち出すと無知の知から話がそれていきそうなので、ここではしません。

どうしたものでしょうか。


絶望の先には希望がある


私は前回の記事で「海に行きたいけど忙しくて行けない」と書いたところ、ソクラテスさんに「それでは海への行き方を知っているとはいえない」と言われました(ような気になりました)。

これは残業続きのサラリーマンが夜8時か9時ぐらいに疲れた体をほぐしながら「南の島でも行きたいなあ」という、おそらく日本中のオフィスで言われまくっている状況を想像してもらえば分かりやすいです。


そこへソクラテスがどかどか乗りこんできて「お前たちは南の島に行く方法なんぞ知らない」と言ったらどうなるか。


多くの人は、「そうか、自分は何も知らない無力な存在なんだ。南の島でのバカンスなど夢のまた夢、永遠にここで残業をしなければならないのか」という気分になるでしょう。とくに疲れているときは気持ちが暗くなりがちですから。

ああ! 何も言われなければ「いつか行ける(と思っている)南の島の海」のことをぼんやりと想像しながら厳しい残業を耐えしのんでいられたのに、ソクラテスめ!


しかし、ひとしきり暗く絶望的な気分になると、今度は違う考えが浮かんできます。

「このままでは夢は夢のままで終わる。そんなの嫌だ、なんとかしなければ」


そうすると

・忙しいこの状況をどうにかする
・たとえ忙しくても、なんとかして行ける時間をつくる
・南の島の海のほかに自分が喜べる場所はないか

など、より具体的な方法を考えるようになります。これはぼんやりと「いつか行けるだろう」と想像してた時よりも、本物の南の島が少し近づいたと言えます。ソクラテス様のおかげです。


海


もちろん近づくのは南の島だけではありません。ほかの例でも

「生活にストレスが多くてダイエットする気がおきない」

この場合ならストレスをためない生活を目指したり、ダイエット自体のストレスを減らしていけば、いずれは出来るようになるでしょう。


そのために、あれこれと考えたり試したりする必要が出てきて苦労はします。

忙しい現状をなんとかする方法を「知る」必要がありますし、さらにそのためには仕事を効率よくやったり、必要のないことをやらないですむ方法を「知る」必要がでてきます。そしてそれらが出来るまで、いちいちソクラテスがやってきては「お前は知らない」と言われないといけない。大変ですね。

それでもこれはもともと自分がやりたいことの話なので、苦労してでもやる価値はありますし、やれば出来るはずです!


……と力強く言いたいところですが、まだ少し弱い気がします。


なぜならば、ただでさえ苦労多き日々に、いくら自分のやりたい目標のためとはいえ、さらに試行錯誤や努力を加えるのは、心をヤスリでごりごり削られるくらい厳しいからです。


そんなわけで、私のようなものは無知の知の意味は知ったとしても、どうしても「知っているふり」をしてその場かぎりの優越感をずるずる味わう誘惑にかられます。


これでは今までと同じ生活に逆戻りなので、もうひと工夫ほしいところ。

そんな時、続きで紹介する本が参考になりました。




知ることは「楽しい」こと


飲茶さんの書かれた「史上最強の哲学入門」。



これは哲学者全般についての本ですが、ソクラテスについてこんなことが書かれています。

「無知の知」、つまり自分が知らないということを自覚するのは、真理を知りたいという情熱を呼び起こすものだ。


そういえばソクラテスの弟子筋にあたるアリストテレスも「知りたいというのは人間本来の欲求」というようなことを言っていたと思います。

好奇心、探求心というものは多かれ少なかれ誰もが持っているものでしょう。

好奇心


つまり、私が「海への行き方を知らない」ということを自覚するのは、これから海をめざして行く方法を知る喜びがある、とも言えます。

これは場合によっては海に行くことそのものよりも面白いかもしれません。


私がどこに行きたいとかが真理と何の関係あるのか、という話かもしれませんが、それを別にしても、「出来ないことが出来るようになる」というのは嬉しいことには間違いないです。



つまり「自分はなんにも知らない」ということは「これから知る(出来る)喜びがたくさんある」と考えることができます。例えるならクリアしたつもりのゲームにまだまだやれることがあった、というところでしょうか。ゲームがまだまだできるの知ってがっかりする人はいないでしょう。


なんだか無理矢理ポジティブに解釈しようとしているように見えますが、この「知ることへの情熱を感じ、その行程を楽しんだり喜んだりする」というのを覚えると、無知の知という言葉の意味がかなり違って感じらます。


まとめると


長くなったので前回の内容もふくめて要約すると


1.無知の知とは、自分は知らないということを自覚する

2.ここでの「知る」は、そのことが実際に出来るようになること

3.そうすると知らないことばかりになって悲しくなる

4.しかしそこから新しく知るべきことが見つかる

5.知ることはそれ自体が嬉しいこと、つまり新しい楽しみが見つかったことになる

6.楽しさがあるから、やる気が出て新しいことが出来ていく


ということになります。


希望


実力があって新しいことをどんどんやっていく人も、話を聞いていると、ある程度これと似た感じでいろんなことを覚えているようです。


これらを頭だけでなく感覚として理解できると、

「自分がやりたいことがどうしても出来ない。絶望的だ」

こんなときでも、立ち直りがだいぶん早くなって前向きに取り組めるようになりました。


歴史に残るような偉大な人の話にはたいてい、大きな失敗してもすぐに立ち直って次の挑戦をするという、私のような人から見るととんでもない精神力か行動力でもあるのかという逸話がありますが、それにちょっとでも近づくことができるかもしれません。

やはり何かを成し遂げていく人は目標のためにいろんなことを耐え忍んでいくというよりは、そこに何かしらの楽しさを見出しているように感じます。

そういった心持ちでいたいものです。


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無知の知の意味とそこから見つかる新しい発見とは http://kotowaza-kanyouku.com/muchinochi http://kotowaza-kanyouku.com/muchinochi#comments Thu, 09 Jan 2020 08:08:26 +0000 http://kotowaza-kanyouku.com/?p=3642 「何か分からないけど上手くいかないことがある」

もし、このようなときには、この言葉が役に立つかもしれません。


無知の知(むちのち)


無知の知(むちのち)


辞書的な意味だけだと、やや堅苦しい、ちょっと説教じみた話で終わりそうです。

しかし、いくつかの本を読むと、おもしろくて実践的な言葉に感じます。


忙しくてなかなか思うことができない私に大きな力をくれた言葉です。

今回はこの言葉についてです。





基本的な意味はこれ



その「辞書的な意味」としては、

無知の知は「自分は何も分かっていない」ということを自覚する。

ということになります。


私たちはいろんなことを知っているようで、それらの多くは「知っているつもりになっているだけ」ということですね。

分からない


何かについてそれらしく語っているけど、なんか薄っぺらい、本当はよく分かってないんじゃないかという人をたまに見かけるかと思います。そういうのを思い浮かべると分かりやすいでしょう。

それが何かのきっかけで「自分は本当はよく分かっていない」と自覚するのが無知の知ですね。


まあこうやって人ごとのように話している自分も、いろんなことをよく分からないまま得意になっているというのは、いかにもありそうな話ですが、それはいったん置いておきます。

あとで嫌というほど向き合いますので、いまはとにかく置いときます。一気にやるとしんどいですから。


それはともかく、ほかにはスポーツ漫画なんかでよくあるものとして、少し強くなった主人公がいきなり現れた強力なライバルにこてんぱんにやられて落ち込む、なんてシーン。

これも「自分はそんなに強くなってなかったのを自覚した」と言うことで、無知の知の一種といえそうです。


これは次の話が由来です。


由来とそこからくる考え


無知の知は次の話からきています。


古代のギリシャの哲学者ソクラテスが、当時の知識人や賢者と呼ばれる人たちと話をしました。

しかしそれらの人々は、いろんなことを知っているようで、実は何も分かっていなかった


ソクラテスは自分も何も分かっていないけど、

「少なくとも自分は自分が無知なことを自覚している、だからその点において少しだけすぐれている」

このことに気づきました。

これが由来です。

気づく

古代の哲学者の話なので、この「無知の知」はことわざや慣用句というよりも哲学用語といえます。

ソクラテスが「無知の知」と言ったのではありませんが、彼の生き方をあらわす言葉として知られています。


ここからくる考えとしては、おそらく「人間うぬぼれやすいので、常に謙虚さや向上心を失わないようにしましょう」となり

実るほど頭をたれる稲穂かな
初心忘るべからず

といったことわざに繫がっていくことでしょう。

古代ギリシャの哲学から日本のことわざに繋がるのはとても興味深いです。


とはいえ、言うは易しとはまさにこのことで、「常に謙虚さや向上心をを失わない」のは、大切と分かるんだけど、実際はなかなか難しいものです。


さっきも言ったとおり自分も分かっていないことはおそらくあります。

しかし一番の問題点は、自分はしっている「つもり」になっているので、本当は知らないということをどうやって自覚するのか、ということです。

人のことを「あいつ分かっていないなあ」というのは簡単ですが、自分はどうかと考えると途端にこの「無知の知」は実践するのが難しくなります。

このやり方を発見するのがこの言葉の醍醐味です。


これについて興味深いことを書いてある本がありましたので、続きで書いていきます。



自分は思ったほど「知っていない」?


そもそも「知っている」とはどういう状態なのか。

もちろん私たちはいろんなことを見聞きして生活しているので、生きていけばいくほど、単純に知っていることは増えていくでしょう。


しかし次の場合はどうでしょうか。


私は海辺でぼんやりと過ごすのが好きです。静かな海を眺めていると気持ちがすっきりしますから、貴重な時間です。

だからとくに用事がなくても、わざわざ海に出かけることが多いです。ひとりで何にもない海にふらっと行くわけですから、さびしいと言えばさびしい話かもしれませんが、それはまあいいです。

それよりも困ったこととして、最近は忙しくて海に行きたいと思いながら、なかなか行けません。つらい日々です。


さてここで問題ですが、私は海に行く方法を知っているのか?


常識で考えれば答えは明白です。

私は海に何度も行っているので、行き方は知っているに決まっています。電車でも行けますし車でも迷わず行けます。がんばれば歩いてでも行けます。


しかし、「プラトンの哲学(藤沢令夫・著)」という本に興味深いことが書いてありました。


この本には、「ソクラテスはそれを実際にやることができて、はじめて知ったことになると述べている」というようなことが書いてありました。


とすればソクラテスは、私にこう言いそうです。


ソクラテス「お前は海に行く方法を知っているというが、(忙しくて)行けないのなら、行く方法を知っていることにはならない」

私「……」


そう言われればその通りです。私が知っていたのは「忙しくない時に海に行く方法」にすぎないことになります。


指摘される


こういうのはよくあることで、たとえばダイエットの本を山ほど読んでやり方は知ったけど、ストレスが多くてそれを解消するために、つい好きなものをぱくぱく食べてぷくぷく太ってしまうなんて場合も、ダイエットのやり方を知っているようで知っていないことになります。


ほかにも

「こうすれば上手くいくのは分かっているけど、あいつが足をひっぱるばかりに上手くいかない」

なんて場合も多いものですが、実際に上手く行ってないなら「分かっていない」ということになります。


もちろんこれは一般的な意味での「知っていること」とは違いますが、このように考えると自分は思っていたよりも何も知らないぞ、ということになるでしょう。


「人生すべて上手くいってます。何の不満もありません」

という人はなかなかいないと思いますが、そうでないかぎり、「その不満を解消する方法を知らない」ということになります。


無知の知の意味をこういう風に考えるてみると、自分自身について新しい発見がどんどん出てきます。


こんなこと見つけて何になるのか


発見


とはいえ、この発見は「ああ自分はあれも知らない、これも知らない」ということなので、楽しい気分にはなりにくいです。

というより普通はいやな気分になると思います。こんな発見に何かの意味があるのでしょうか。


もちろんそこから「常に謙虚さや向上心をを失わない」ように出来るわけですが、一歩間違うとただ情けなく絶望的な気分になるばかりな気がします。自信も失ってしまうかもしれません。


しかしこれには大きな意味があり、自信を失うどころか謙虚さや向上心をを失わないようにしつつ、嫌な気分どころかある種の楽しさや喜びまで感じていけるのではないかと考えています。


これについてはこちらで書いております。


個人的な考えではありますが、すこしでも参考になれば幸いです。




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好きこそ物の上手なれの意味は不安な時代こそ重要 http://kotowaza-kanyouku.com/sukikosomononojouzunare http://kotowaza-kanyouku.com/sukikosomononojouzunare#comments Sun, 16 Jun 2019 07:07:45 +0000 http://kotowaza-kanyouku.com/?p=3583 いまは何かと心配が多い世の中ですが、だからこそこういった考えが大切になると思います。

好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)


好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)


素晴らしいですね。これだけで生きていきたいところですが、実際のところ可能なのでしょうか。

今回はこのことわざの意味と、なぜ大切になっていくかについてです。





これはどういう意味か


好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)とは、好きなことは夢中になってやるので、それだけ上手になる、という意味のことわざです。


使い方、例文としては

「あの子はいつも歌をうたっているけど、それだけに上手だねえ、好きこそものの上手なれ、だ」

誰もいないと思って道端で歌をうたっていたら、じつは角の向こうで人に聞かれていたなんてことがありますが、これぐらい好きだとやはり上手くなるというものです。


ほかに

「好きこそ物の上手なれというし、いやがる習い事をさせるよりも、歌を歌わせたほうがいいと思います」

という具合ですね。


寝る


好きなことなのでたくさんやる、集中してやる

したがって上手になる

ということですね。まあ当然といえば当然です。


なにごとにおいても好きかどうかはとても大切なことです。好きでやっているから楽しいし上達もはやいしで一石二鳥です。


しかし、これまた当然のことながら、そんなに上手くいかないことも多々あります。


恐怖の反対語


好きこそ物の上手なれの反対語としては、

「下手の横好き(へたのよこずき)」というものがあります。これも有名です。

これは、下手なのにやたらと好き、という意味で、ドラえもんに出てくる「ジャイアンの歌」が代表的な例といえるでしょう。


ほかにも

・しずかちゃんのバイオリン
・パパのゴルフ

など、「ドラえもん」にはやたらと下手の横好きと言えるものが出てきますね。


好きだから上手くなりそうなものですが、なぜかいつまでも下手なまま、ということもあります。

そういえば道端でやたらと下手な歌をうたっている人を見かけることもあります。なぜかヘタな人にかぎって堂々と歌っているように思えますが、気のせいでしょうか。


とはいえ、やはり「考えただけで吐き気がするくらい嫌いなこと」よりは、「踊りたくなるくらい好きないこと」のほうが、ふつうは上達ははやいので、この下手の横好きというのは、あくまでそういうこともある、という意味でおぼえておくといいと思います。




なぜこれから大切になっていくのか


ここからは「好きこそ物の上手なれ」の本来の意味とは、ややはずれた話になるかもしれませんが、このことわざが重要になっていく理由として、

「かつてのように会社員が一生安泰ではなくなった」

というのがあります。



今から数十年前は、よい会社に就職すれば一生安泰と言われてました。

そのために厳しい受験勉強をして少しでもいい大学に入り、いい会社に入り、つらくてもその仕事さえやれば、生活に困ることはまずありませんでした。


ここ数十年の間も、長らく不況ではありましたが、どうしようもなくて食うに困る、というほどの人は少ないでしょう。

しかし、いよいよそれも分からなくなってきました。日々の生活に困るほどではなくても、いまの会社でずっと働いても大丈夫なのか、将来の年金は大丈夫なのかと不安を覚える人は多いと思います。


不安


つまり、「世の中の決まったレール(いい大学→いい会社)」というものを、多くの人が信じられなくなってきています。

そうなると、もう五里霧中といいますか、右往左往するしかなくなります。


そこで、好きこそものの上手なれの意味が生きてきます。

好きなことを仕事にしてしまえば、世の中がなんであろうと、「自分は好きだからこれをしている」ということになるので、迷わずに集中することができます。

そして、好きだからこそなんとかやっていけるように工夫して上達して、変化していく世の中に対応していけるようになります。

こうなりたいものです。


簡単に言ってくれるなよ!


という話かもしれません。

「世の中がきびしくなっていくのなら、ますます好きだのなんだの言ってられない。仕事を選ばずに歯を食いしばって耐えないと」

という考え方もあるでしょう。

だいたいそんな都合よく好きなことを仕事にできたら苦労しません。言うは易く行うは難し、です。


しかし簡単ではなかっとしてもなお、好きこそ物の上手なれは大切な意味のことわざだと思います。


理由のひとつは、これからは単純作業は機械がやっていくようになるからです。


機械に任せる


車の運転まで機械が自動でやっていくと言われるくらいですから、料理など多くのことが自動化されていくでしょう(チャーハンを作る機械を見たときは衝撃でした)。

嫌々やる仕事というのはただやるだけの単純作業になりやすいので、どうしても機械が有利になってきます。いくら頑張ったところで機械の進歩に勝つのは難しいです。


一方で好きなことは創意工夫をしようという気になりますし、情熱をかたむける姿で人をひきつけることができます。

料理が好きな人はただ作るだけでなく、新しいメニューを考えますし、そうでなくても楽しそうに作った料理は、機械がポンと作ったものよりも、ふつうは食べたいと思うでしょう。



もうひとつは好きなことを仕事にしやすくなってきているというのがあります。

たとえば昔はゲームで遊ぶことはどうやっても仕事にならなかったです。しいて言えばゲーム雑誌にかかわるぐらいでしょうか。


しかし今はプロゲーマーなんて人もいますし、そこまでいかなくてもゲーム実況動画を配信することもできます。

また会社も副業を解禁しているところが増えてますので、本職にできなくても副業で始めればリスクも少なく気楽に始めることができます。



最後に、これが一番大切だと思うこととして、好きなことをしていると、つらい時期も乗り越えられる、というのがあります。


つらい時期を乗り越える


きびしい状況を乗り越えられるのは、根性があるというよりも好きかどうかが大きいです。

たとえゲームの実況動画を配信しても、そんなにスラスラと利益がでないと思いますし、一般的に自分でビジネスをしていきなり利益がでないことのほうが多いです。


そういった時期はとにかく不安で、消えてしまいたいくらい辛い気持ちになるものですが、それを乗り越えるために「いま自分は好きなことをやっている」という実感があるのは大きいです。

「好きなことを仕事にする」というのは多くの人があこがれることでしょうから、そこに向かっているというのは大きな力になってくれます。


変化していく世の中だからこそ


これからは良くも悪くもいろんなことが変わっていくでしょう。

景気はなかなかよくならない反面、技術の進化によって生活自体はよくなってきています。残業は昔ほどしなくてよくなってきてますし、スマホなんて便利なものもあります。


とはいえ、変化に対応するのはなかなか大変ですし、いくらがんばっても完全に不安をとりのぞくことは難しいと思います。


だからこそ、「これをやっていればそれだけでしあわせ」という状態にするのが大切になると思います。

失敗しても好きなことをやっているので楽しい、うまくいけば万々歳というのなら理想的ですね。これなら不安になることはありません。



昔のように「少しでもいい大学に入っていい会社に入らないとバカにされる」という半強制的なレールは、良くも悪くもなくなってきています。

暗いニュースも多いですが、好きこそ物の上手なれという視点で考えると、世の中はむしろ生きやすくなっているように感じます。


おそれずに進む


「一念岩をも通す(いちねんいわをもとおす)」というぐらいですから、何があってもとにかくやっていく、炎のような熱意をもってやればなんとかなるでものですし、そのためにもこのことわざの意味は大切になります。

たとえ下手の横好きになったとしても、好きなことというのは魂がこもるものですし、こういうのも機械にはできない芸当です。おそれずに行きたいものです。


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大器晩成の偉人たちの話と人生をあきらめないこと http://kotowaza-kanyouku.com/taikibansei-ijin http://kotowaza-kanyouku.com/taikibansei-ijin#comments Wed, 07 Nov 2018 18:35:11 +0000 http://kotowaza-kanyouku.com/?p=3483 ここでは大器晩成、つまりあるていど人生を過ごしたのちに何かを成しとげた歴史上の偉人、有名人を紹介します。


大器晩成の偉人



「どうせ結果を出すなら早い方がいいよ」

と思うかもしれませんが、なかなかそう上手くいかないこともあります。

そもそも若いときに自分の本当の目標に気がついていないこともありますからね。


大器晩成の意味を信じるのは人生をあきらめないということにもつながります。

またいざというときに、これら偉人の話は私たちの行動をぐいぐいと力強くひっぱってくれます。

これから挙げる人物の話は、知っておいて決して損にはならないでしょう。



なお、ここでの大器晩成とは特に何歳というわけではなく

「一般より遅い年齢で新しいことを始めた」
有名人、偉人を紹介していきます。

けっこう長いので、気になる人物だけでも見ていくといいと思います。




安藤百福(実業家)



おなじみのインスタントラーメンを発明した人です。

その生涯はまさに波乱万丈で、大器晩成の偉人といえる人物です。



20歳すぎで繊維の会社をつくり、一度は成功をおさめます。

しかし戦争の影響で仕事ができなくなり、そこで軍のための工場をやりますが、無実の罪で捕まり苦難の日々をおくることになってしまいます。

そしてその後もいろいろな仕事をやりますが上手くいかず、47歳でほぼ無一文になってしまいます。


それでもあきらめず自宅に小屋を建て、そこでかねてより思い描いていたインスタントラーメンの研究を朝から晩まで毎日つづけました。

そして一年後の48歳のときに、ついにチキンラーメンを完成させ、大ヒットさせます。

その後、61歳のときにカップヌードルも作りました。こちらも大ヒットして、どちらも今なお誰もが知っている商品ですね。



有名な名言として
「過去の出来事の一つ一つが、現在の仕事に見えない糸で繋がっている」
というものがあります。


身近なインスタントラーメンにもいろいろな話があるものです。

これを知っているとラーメンを食べるたびに「人生これから」と思えそうですね。



カーネル・サンダース(実業家)


ケンタッキーフライドチキンを作った人で、お店の前にいるあの像の人です。

この人もまた「大器晩成の偉人」を地で行くような人生を歩んでいます。



10歳から働きはじめ、数々の仕事をやっていきます。

そして40歳ごろにガソリンスタンドに物置を改造して小さなレストランをつくりました。

このレストランが好評で、やがて150人近くはいる大きな店に成長していきます。


ところが近くに高速道路ができたため目の前の道路に車がさっぱり来なくなるなど、苦難がつづいて65歳で財産のほとんどをなくしてしまいます。


そこで今度は「人気メニューだったフライドチキンの作り方を教えるかわりに売り上げの一部を受け取る」フランチャイズというやり方をつくります。

このときすでに70歳をすぎていましたが、みずから車でまわって協力してくれる人を探していきます。

何度もことわられてしまいますが、それでもあきらめずに続け、やがてケンタッキー・フライドチキンは世界的に広まっていきました。



有名な名言として
「人生は自分で作るもの。『遅い』と言う事はない」
というものがあります。


70歳で仕事を成功させたわけですから驚きです。フライドチキンを食べるたびに「人生いまから」と思えそうです。



伊能忠敬(測量家)


日本全国を歩いて測量し、地図を完成させた人物です。

大器晩成の偉人といえばこの人を思い浮かべる人も多いと思います。



忠敬は17歳のときに、伊能家の仕事を受けつぎます。

そのとき事業は危機的な状況でしたが、10年かけてみごとに立て直します。

また、災害などで食料が不足すると、まわりの人々に食べ物を分けて助けたりしていました。


49歳になると、それまでの仕事を子供にまかせて、まえから好きだった天文学などを勉強します。

やがて55歳から日本地図を作り始めることになります。

当時は歩いて移動しなけがら地形を調べないといけませんでした。日本ぜんぶの地図を作ろうと思ったらとんでもない距離です。

とても長い旅を何度もくりかえすことになり、途中で仲間が亡くなったり、病気や高齢で体力が落ちていきます。


それでも生涯にわたり地図作りをつづけ、17年かけてついに日本地図を完成させました。



有名な名言に
「歩け、歩け。続ける事の大切さ」
というのがあります。


55歳からという年齢だけでなく、歩いて日本全国をまわるという、若い人でもちょっとできないことをやったのは、まさに偉人といっていい業績でしょう。

簡単に「もう年だから」とか言えなくなりますね。大器晩成型の人にとって頼もしい話です。


「年だから」とは言えない



エイブラハム・リンカーン(政治家)


奴隷を解放したことで知られています。

アメリカの歴代大統領でもっとも有名なひとりで、数々の逸話のある世界的な偉人といえます。



貧しい家に生まれ、教育もあまり受けれらませんでしたが、本をたくさん読んで自分で勉強していきました。

20代のときに雑貨屋をはじめましが、うまくいかず結局やめてしまいます。


のちに政治にかかわるようになり、当時アメリカにあった奴隷制をやめさせようと考えました。

しかし選挙に何度も落選することになり、なかなかうまくいきません。

それでも52歳でついに大統領になり、見事に奴隷解放宣言をします。


ところが、アメリカ南部の人たちがそれに大反発して、ついには南北戦争という戦争まで起きてしまいます。

リンカーンは奴隷解放をめざして戦いつづけていきました。


残念なことにリンカーンは戦争が終わる直前に銃で撃たれて亡くなってしまいますが、戦いは勝つことができ奴隷制はなくなっていくことになります。



有名な名言として
「そのことはできる、それをやる、と決断せよ。それからその方法を見つけるのだ」
があります。


52歳は大統領になった年齢としては特に遅いわけではありません。

しかし、彼のおそらくもっとも有名な業績である「奴隷解放」のための活動は、生涯にわたって続けていたので、この点では大器晩成型といってもいいでしょう。



徳川家康(武将・戦国大名)


織田信長、豊臣秀吉とならんでもっとも有名な戦国大名です。江戸幕府をひらいた人物ですね。



子供のころは他の家に人質としてあずけられていました。

戦国大名になると織田信長と同盟を結びます。


しかし信長はかなり強引な人物で知られる人物、むちゃな命令があったり戦場に取り残されたりと、ひどい目にあいます。

そのため他の大名たちはいやになったり裏切ったりしますが、家康は最後まで裏切らず信長をたすけ続け、力をつけていきます。

その後は秀吉と一度は対立しますが、戦いで決着をつけず秀吉の臣下となり、その中でさらに力をつけていきます。


やがて一番強力な人物となっていき、最終的には関ケ原の戦いに勝利をおさめ、200年以上続く江戸時代をつくります。

そのときすでに60歳をすぎていました。


名言として
「人の一生は、重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず」
があります。


戦国時代の話は派手なものが多い中、徳川家康の話はすこし地味に見えるかもしれません。

しかし大器晩成の人が実際に見習って成果を出しやすいのは、こういったじっくりと物事をすすめられる偉人の話でしょう。




チャールズ・ダーウィン(自然科学者)


イギリスの自然科学者。「ダーウィン進化論」で有名な人です。その名前は生物の話で一度は聞いたことがあるでしょう。

しかしそれについて書かれた著書である「種の起源」を発表したのは50歳ぐらいのころで、この人もまた大器晩成の偉人といえます。



裕福な家庭に生まれましたが、子供のころはあまり成績がよくなかったようで、野山を歩いて生き物を観察するのが好きでした。

大学でもあまり勉強が身につかず、やはり虫を集めることなどに熱中していました。


20代のころ海軍の測量船であるビーグル号に乗り、世界を周ります。

このときに寄ったガラパゴス諸島の独特の生物につよい興味を示しました。


進化論のアイデアはここから得たと言われていますが、それについてかなりじっくりと書いたため、なかなか発表にはいたりません。

結局「種の起源」を発表するまで約20年もの歳月をついやすことになります。

しかしこれが大きな評判になり、世界中で翻訳されダーウィンの代表的な本となります。



有名な名言に
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」
があります。


生物の観察が好きだった人が進化についての発表で偉人として名を残すのは「好きこそ物の上手なれ」を究極的に体現したといえそうです。

また「変化できる」というのは生物の進化のみならず、変化のはげしいこれからの時代にも重要なメッセージとなりそうです。



ハインリヒ・シュリーマン(考古学者)


ドイツの考古学者シュリーマンは、伝説の都市トロイアを発掘した人物です。



子供のころにホメロスの物語でトロイアを知ることになります。

しかし貧しかったために食品会社で働きはじめ、その後にオランダやロシアにわたって貿易をはじめます。

シュリーマンには商売の才能があったようで貿易で成功していきました。


40歳をすぎたころに仕事をやめて、歴史の研究をしたり世界を旅していろんな地方を見ていくようになります。

そして48歳から発掘をはじめました。


当時はトロイアの遺跡はまだ見つかっておらず、そもそも架空の話で実在しなかったとも言われていました。

それでもシュリーマンは数年にわたって発掘をつづけ、ついに伝説の都市トロイアのあった場所を見つけ出します。

その後も遺跡を発見していき、ヨーロッパの歴史研究に大きな貢献していくことになります。


彼の名言として
「夢を持つと、苦難を乗り越える力が湧いてくる」
というものがあります。


子供のころに感動した話をおとなになってから業績につなげていく、伝説の都市の発見というロマンあふれる話など、いまでも楽しい夢を与えてくれる人物です。



夏目漱石(小説家)


「坊ちゃん」「三四郎」「こころ」など有名な作品がたくさんあります。

言わずと知れた日本文学の代表的な存在ですが、小説を書き始めたのは意外と遅く、この人も大器晩成型と言えます。



大学を卒業したときは英語の先生をしてました。優秀だったため国からイギリスに留学を命じられます。

しかし、そこでの生活がうまくいかず、精神が疲弊していきます。

帰国後に高校や大学の教師になりますが、やはりうまくいかなかったようです。


38歳のときに気分を変えるため「吾輩は猫である」という小説を書いたところ、それが評判になりました。

すでに高校や大学で高い収入があったにもかかわらず全部やめて、教授へのさそいも断り、そのまま小説家になります。このとき40歳でした。

その後も胃の病気により苦しめられましたが小説を書き続け、たくさんの作品を残していきます。


教師をやめるときは
「小説を書いていないと生きている気がしない」
と言っていたそうです。


本当に目指すものがあるときは、それまでの地位や収入にはあまりとらわれないほうがいいのでしょうね。



グランマ・モーゼス(画家)


アメリカの画家で、ほのぼのと穏やかな田舎の風景の絵で知られています。

おどろくべきことはそれを始めた年齢で、なんと70歳をすぎてから画家としてスタートしました。

大器晩成型の偉人や有名人のなかでもひときわ印象に残る人物です。



モーゼスは12歳のころから農場ではたらき始めます。

27歳で結婚しますが、その後も子供を育てながら、ずっとはたらき続けました。


やがて70歳で夫が亡くなり、病気で手が動かなくなって楽しんでいた刺繡(ししゅう)も出来なくなります。

ここで手を動かす訓練のために絵をかきはじめました。


しだいに夢中になっていき、かいた絵を知り合いの場所に置いてもらったりしているうちに注目を集めるようになります。

そしてアメリカ中で有名な画家となり、101歳で亡くなるまでに1500以上の絵をかき続けました。



有名な名言に
「人生は自分がつくるもの。これまでも、これからも」
があります。


70歳をすぎて夫をなくし、手が動かなるなって趣味ができなるなるというのは、そのまま老けこんでしまいそうな話ですが、そこから新しい分野で活躍するのはやはりすごいですね。

やりたいことがある限り、いつだって始めていいという気にさせてくれます。


いつ始めたっていい



ほかにもこのような人がいます


そのほかにも大器晩成の偉人や有名人はいます。

あげていくと本当にキリがないくらいです。

自分にとって力となってくれる人を「尊敬する偉人」として胸に秘めておくのもいいですね。



レイ・クロック(実業家)


ハンバーガーチェーンのマクドナルドを世界中に広めた人物ですが、その事業をはじめたのは50歳をすぎてからでした。

「幸運は汗からの配当だ」



ヘンリー・フォード(企業家)


フォード・モーターの創設者。

会社を何度も失敗しながら自動車の大量生産に成功させました。

「失敗とは、より賢く再挑戦するためのよい機会である。まじめな失敗は、なんら恥ではない」



ジャン・アンリ・ファーブル(博物学者)


昆虫の研究で知られていますが、それをまとめた「昆虫記」を書いたのは60歳をすぎてからでした。

「忍耐と熟考をして困難に当たれば、そのたびに成長することができる」



ネルソン・マンデラ(政治家)


差別的な法律に反対したため27年も牢獄にいれられましたが、のちに74歳で南アフリカの大統領に就任しました。

「達成するまで、それは不可能に見える」



おわりに…。あきらめる必要などなさそうです


こうやって見ていくと、子供のころに興味があったものを再び始めて大成功、偉人として名をのこしていく人が多いように思います。

もしくは一貫して目標を持ち続けていたかですね。


はげまされる



日本では早いうちに才能をあらわす天才的な人物がもてはやされて、年をとってから新しいことをやるのはあまり良いことと言われないように思います。

しかし自分が本当にやりたいことや好きなことがあって、長年その気持ちが変わらないなら、いまさらなんて言わずに思い切ってやってみるといいでしょう。


「いい年してそんなことやるなんて」と冷ややかな目で見られたり、ときには笑われるかもしれません。

それでもやりたいことを抱えたままぐずぐずとしているより、よっぽどいいものです。


そのためにも、このような大器晩成の偉人たちの話を胸に秘めておけば、よけいな雑音など気にならなくなりそうですね。

くだらないことを言うやつらは放っておけばいいのですから。


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座右の銘になることわざと慣用句を目的ごとに分けました http://kotowaza-kanyouku.com/zayuunomei-ichiran http://kotowaza-kanyouku.com/zayuunomei-ichiran#comments Wed, 03 Oct 2018 00:44:18 +0000 http://kotowaza-kanyouku.com/?p=3395 ことわざや慣用句は印象に残るものが多いです。

自分にとって大切なものを座右の銘とすれば、何かにつけて思い出すことができるのでよいものです。


しっかり覚える


かっこいいですしね。もちろんかっこつけるために座右の銘をつくるのは本末転倒ですが、でもまあかっこいいですからね。


ここではそんな座右の銘にできることわざや慣用句をまとめていますので、ご覧になってみてください。

得意なことを伸ばすため、苦手なことを克服するため、いざという時の気力のためなど、さまざまな力になってくれることでしょう。

座右の銘そのものの意味はこちらをご覧ください

座右の銘の意味、この5つの間違いに注意!


それぞれのことわざや慣用句は個別記事へのリンクになっています。

くわしい意味や由来なども載せていますので、気になるものがあればタップ(クリック)してみてください。




とにかく行動したいなら

行動する

何事においても「やってみる」というのは大きな力になります。

多少の失敗など、あれこれやることでカバーできます。

しかし面倒で、つい家でゴロゴロとスマホをいじって過ごしたくもなるものです。


それでも頑張っていきたい! という人は次のものを座右の銘にしておくといいでしょう。

また、行動力のある人にとっては励みになることわざや慣用句でもあります。



思い立ったが吉日(おもいたったがきちじつ)

なにかを思いついたら、その日のうちにやるのがよい。


鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて)

物事の時期を逃さず行動するべき。


電光石火(でんこうせっか)

ものすごく速い様子。


天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)

自分で行動する人には天が助けてくれるよ。



どっしりと落ち着きたい


落ち着く


落ち着いて、長い目でものごとを考えることもまた大切ですね。

あせって、あわててやることは、大抵ろくな結果になりません。


しかし、これもまた分かっていても難しいことがあります。あなたの周りにもあわててばかりの人がいないでしょうか。


「冷静でいる」というのは大きな武器になりますが、そのために、これらのことわざや慣用句が力になってくれます。

また、行動力をあげるのがどうしても苦手な人は、こういったものを座右の銘にしてじっくりとやるのもいいですね。



急がば回れ(いそがばまわれ)

無理な近道より確実な方法を選ぶとよい。


大器晩成(たいきばんせい)

大きな能力は完成させるまで時間がかかるものだ。


石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)

がんばってつづけていれば報われるよ。


禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)

よいことと悪いことは順に起こるもの。


人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)

何が良いことで何が悪いことかは簡単には分からない。


能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)

実力のある人はむやみに自慢しない。


縁の下の力持ち(えんのしたのちからもち)

目立たなくても大事なことをすること。


「人間万事塞翁が馬」と「禍福は糾える縄の如し」は似た意味のことわざですので、好みで選ぶといいです。くわしくはそれぞれの記事をご覧いただければと思います。




逆境に負けない!


苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ)なんて言葉がありますが、たいへんな時にはなにかに頼りたくなるものです。


逆境に負けない!


それだけに、つらい状況のときは間違った判断をしたり、ひどいときは誰かに騙されたりすることがあります。


次のようなことわざや慣用句など有名な言葉を座右の銘にしておくと、いざという時に自分本来の考えを思い出すことが出来て、判断を誤らなくてすむでしょう。

そう考えると、なかなか頼りがいがありますね。



失敗は成功のもと(しっぱいはせいこうのもと)

何かに失敗しても、そこから成功に導くことができる。


人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)

できることを全部やって、あとは運命にゆだねること。


七転び八起き(ななころびやおき)

何回失敗しても、くじけずに頑張ること。


後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)

終わったことをあれこれと悔やんでも無駄という意味。





かしこく生きたい

かしこく生きる

なるべくよけいな失敗はしたくない、知恵のある人生を歩みたいなら、こういったことわざや慣用句がよさそうです。

そのときの気分のまま行動するのも悪くはないですが、知恵を働かせるのもとても大切なことですね。



一挙両得(いっきょりょうとく)

ひとつの行動でふたつの利益をえる。


転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)

何かが起きる前に準備しておくこと。




百聞は一見にしかず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)

ひとから何度も聞くよりも、自分で見たほうが良い。




温故知新(おんこちしん)

むかしのことを調べて新しい考えを得ること。


人間関係をよくする

なかよし!

悩みの大半は人間関係というくらいですから、うまくやると人生は大分楽になりそうです。

とくにこういった問題は感情的になりやすいので、そうならなための言葉を座右の銘にしておくのもいいです。

そのために役に立つことわざや慣用句です。



口は災いの元(くちはわざわいのもと)

よけいなことを言うとよくないよ。


雄弁は銀沈黙は金(ゆうべんはぎんちんもくはきん)

上手に話すもの大切だが、黙っているのはもっと大切。


言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)

口で言うのは簡単でもやるのは難しいです。


情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)

人に情けをかけると、めぐりめぐって自分のためになる。



意表をつく座右の銘


意表をつく


座右の銘というと、どうしても似たようなものになりがちでもあります。

次のことわざや慣用句は一見するとダメな言葉のようで実は奥深いです。

「努力」とか「調和」のようなマジメすぎるのがいやな人は、あえてこういったものにしてみるのもいいかもしれません。

人に言うなら場所を選ぶ必要はありますが、話としても面白くなります。



花より団子(はなよりだんご)

見るだけのものより利益になるものが好きなこと。


触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし)

よけいなことには関わらないほうがよい。


天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)

人はみんな立派でかけがえのない存在ということ。


下手の考え休むに似たり(へたのかんがえやすむににたり)

実力のない人がいくら考えても意味がない。


他力本願(たりきほんがん)

ほかのものの力によって自分の願いをかなえること。


「下手の考え休むに似たり」は一見すくいようのない意味に思えますが、「だからあれこれ考えずにまずはやってみる」と発展させることができます。

「他力本願」も「自分はみなさんのおかげでやっていけてます」と謙虚な姿勢につなげることができます。

こういうのはかっこよすぎる座右の銘よりも、聞いた人もほっとできますね。


ただし「天上天下唯我独尊」は「自己中心的で自分勝手」という意味でとらえる人もいるので、人に言う場合は注意してください。


おわりに


座右の銘といえば、自分がなかなかできないこと、苦手なことを選ぶ人が多いようで、もちろんこれはこれで大切な考えです。

しかし、
「座右の銘にしているのだけど、なかなか実行できない」

というのなら、いっそのこと自分が得意なことを伸ばすのもいいでしょう。


得意です


たとえば慎重になりたくて

「転ばぬ先の杖」を心がけようとしたら、何もできなくなった、という場合、

「失敗は成功のもと」を意識して、どんどんやってみるなどですね。


ひとには向き不向きがありますので、自分にあったものを座右の銘にしたほうが効果があると思いますよ。


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弱い犬ほどよく吠えるの意味は知っておくと自信にもつながる http://kotowaza-kanyouku.com/yowaiinuhodoyokuhoeru http://kotowaza-kanyouku.com/yowaiinuhodoyokuhoeru#comments Thu, 20 Sep 2018 23:21:01 +0000 http://kotowaza-kanyouku.com/?p=3356 これは辞書に載っていなかったので、正式にはことわざとは言えないかもしれません。

しかしよく使われますし、状況によってはとても大切なことを言っている言葉だと思います。


弱い犬ほどよく吠える(よわいいぬほどよくほえる)

弱い犬ほどよく吠える(よわいいぬほどよくほえる)

やっかいな人間関係でこまったとき、これ知っていると気持ちが大きく楽になることもあります。

この言葉の意味と、なぜこんなことになるのかという心理、また上司や先輩などがこれに当てはまった場合の対策についてです。




どういう意味か


辞書に載っていなかったので、正式な意味というのはないかもしれませんが、一般的に使われているのは次の通りです。

弱い犬ほどよく吠える(よわいいぬほどよくほえる)とは、実力のない人ほど、むやみに怒ったり威嚇する。
というもの。


力の弱い犬はケンカになると負けてしまうので、とにかくほえまくって相手を驚かして逃げてもらわないと困るわけですね。

いっぽう、強い犬はとびかかってこられても勝てるので、そんなことする必要はありません。静かにしていて大丈夫です。



これは人間の場合でもおなじことが言えて、たとえば「ゲームが下手だけど弱いのを認めたくない人」は、勝負すると負けるので、

「おれは強いよ! 勝負すると絶対勝っちゃうよ! だからやめとけ、やめとけってばよう!」

という具合に相手を威嚇して弱いのをごまかすことになり、いざやって負けても

「いやこれはたまたま調子が悪くて……」
といいわけをすることになり、しまいに

「本当だってば!」と怒り出すしまつ。


こうなると相手は
「もうめんどくさいからいいよ、はいはいあんたのほうが強い強い」

となることがあるので、そのために一生懸命さわいだり吠えたりすることになります。

これが弱い犬ほどよく吠える心理なのでしょう。


本当に強い人は

「はやくやろうよ~」
で始まり、さっと勝って、相手に

「いや~強いね」
と言われて、それでおしまい。あれこれ騒ぐ必要はありません。


まあゲームなら別に強くなくても、多くの人にとっては大した問題ではないので、そこまで騒がないかもしれません。

しかしこれが勉強やスポーツなど、その人のプライドに関わるほど、簡単に弱いのを認めることが難しく、先ほどの「弱い犬ほどよく吠える」状態になりやすいです。



先輩や上司がこれだったら大変


やっかいなのは、目上の人がこの状態になることですね。

本来強い立場であるはずの先輩や上司が「弱い犬ほどよく吠える」ようなことになると目も当てられません


・レギュラーを取れないクラブの先輩
・仕事のできない上司

こういったケースがあります。


目上ではありませんが、成績が悪いクラスメイトも、成績が悪いこと自体はそこまで恥ずかしがることではないものの、本人にしてみたら深刻な問題になることは多いです。


もちろんこれだけなら気の毒な話で、むしろ同情するべきことです。

しかしそういった人たちが弱い犬ほどよく吠える状態になって、自分にいつも文句を言ってきたりいちゃもんをつけてくると、そうもいってられないでしょう。足を引っぱられて大変です。


正直に
「おれは勉強もスポーツも仕事もダメで、いばらないとプライドがたもてないから怒ってるんだ」
と言ってくれればまだ可愛げもあるのですが、そんなこと言うわけないですからね。


たいていは自分のダメなところをごまかすために、こちらの失敗を一生懸命さがしては

「おまえはそんなことだからダメなんだ」
「何度言ったら分かるんだ」

みたいな調子になるので、非常につかれます。こっちまでダメになりそうです。


こういう場合はなんとかしないといけませんね。


どう対処するべきか


これはけっこう難しい問題です。

こちらが本当に失敗したり、相手が自分のためを思って怒っているなどの場合は、ちゃんと言うことを聞いて次から直せばすむ話です。

そうすれば「おお、よくやったな」となります。


しかし弱い犬ほどよく吠えるの意味どおりに怒りまくっている人は、自分が弱いことをごまかすのが目的ですから、言うことを聞いたところで、また別の理由を見つけては怒ってきたり文句を言ってくるでしょう。

すなおに聞いているだけでは解決しないことが多いです。


まずは落ち着いて自信を持つ


具体的な対処をする前の話ですが、これがとても大切だと思います。


先ほど言ったとおり、こういった人たちはある意味、気の毒な人たちです。しかし実際にまとわりつかれると、そう思うのは非常に難しいものです。


なにしろ弱い犬ほどよく吠えるの意味通り、弱ければ弱いほどひっきりなしに吠えてくるわけですから、どうしても疲れるし、いらいらします。

また、こういった人たちは相手の弱点をさがすことは妙にうまかったりするので、こちらもつい

「自分も悪いかも…」
と考えてしまうこともあります。


しかし、そんな人たちの言うことで思い悩む必要はないでしょう

むしろ気にしすぎて「自分はダメだ…」なんてなってしまうと、こちらまで「弱い犬」になり、しまいにいらいらと誰かに当たり散らしたりすることになりかねません。

これではみんなでなかよく、螺旋階段を転げ落ちるようにダメ人間まっしぐらコースなので、それだけは避ける必要があります。


まずは自信を失わないことが大切です。完璧な人間などいません。

そのためにもこの弱い犬ほどよく吠えるという言葉の意味を知っておくのは大切です。


そのうえで、具体的に対処していきます。


柳に風のように受け流す


柳に風というのは、相手の言うことをサラリと流して気にしないという意味ですが、弱い犬にムダ吠えされたとき、まず最初に思うつく対処法はこれだと思います。


あなたがあまり気にしない性格だったり、被害が比較的少ないときはこれが有効です。

「ハイハイハイハイ」みたいに、右から左に流していくのですね。


このことわざについての記事も参考にしてみてください。

「柳に風」は間違えるとダメ人間だがちゃんと使えばかっこいい

生きていくとイヤな先輩や上司にめぐりあうこともありますので、時にはこういったことは大切ですね。


ただ、これですませられれば楽なのですが、相手や状況次第では難しいこともあります。

それにこの作戦は見抜かれると相手がますます怒り出すので、ある意味リスクが高いと言えます。


学校の先輩やすねた同級生ぐらいならまだいけるかもしれませんが、会社の上司ぐらいになると、むこうもベテランです(無駄吠えの)。

そうなると簡単にはごまかせないかもしれません。


そんな場合は大変ですが次の方法です。


しっかりと話し合う


こちらは正攻法で、うまくいけば今後とてもやりやすくなります。

しかしとても難しいことでもあります。


弱い犬ほどよく吠える人と話し合おうとしても、たいていはああ言えばこう言うばかりです。

それに「よく吠える」というぐらいだから、すぐ怒り出します。

しかしいざという時は、なんとかしなければなりません。


やり方はいろいろありますが、だいたい次のどれかになると思います。

1.あいてが騒ごうがわめこうが動じず、挑発にも乗らず、冷静に話し合う

2.いざとう時はこちらも怒るぐらいの勢いではっきり言う

3.ほかの仲間、話の分かる上司や先輩と相談して対処する


どれも難しいので、なるべく自分に合った方法を選ぶのが大事です。うまくやればどの方法でも劇的な効果があります。

ただし「2.」はくれぐれも「明らかにこちらが正しいとき」にしたほうがいいでしょう。感情にまかせるだけで怒ると失敗する確率が高いです。


きっちりやれば

「この人にはぎゃあぎゃあ騒ぐだけでは通じない」
と思い、静かになってくれることでしょう。



「ああ言えばこう言う人の対処法」は、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧になってみてください。

ああ言えばこう言うの意味、こんな人にはどうすればいいの?


それでもダメなら離れる


聞き流すことも難しく、直接話すこともできず、他に相談できる人もいないなら、これはもうその組織からはなれるべきです。


学校や会社をやめるというのは、とても勇気がいると思いますし、その後が心配に感じるものです。

しかし実際にはそれで人生がどうしようもなくなることはまずありません。

むしろ「ここをやめると自分の人生は終わりだ」と考えてしまうほうが危険です。


もちろんこれは最後の手段なので、かんたんにホイホイとやめる必要はないですが、「いざという時はやめたらいいんだ」と思っているだけでも、かなり楽になります。

大切なのは気持ちが追い込まれないことですね。


おわりに


最後になりますが、どうしようもない人とは必要以上に関わらないのも大切だと思います。


単に勉強ができないとか仕事ができない、というのならを助けるのはとても良いことです。


しかし弱い犬ほどよく吠えるの意味が表すような、自分のダメなところをみとめずに人にケチばかりつける人は、どうにも手がつけられない場合もあります。

またこういった人は周囲のだれからも相手にされていなくて、威張ってばかりのわりに、やっている仕事はくだらないものばかりだったりします。

そんな人と関わるよりは、尊敬できる人と会う時間をなるべく増やしたほうがいいでしょう。


まあいきがかり上、どうしても一緒にいないといけない場合は、上記のような対処でがんばる必要も時にはありますし、どんな人物でもどこかしら学ぶところはあります。

また、
「この人は必要だから怒っているのか、単に弱い犬ほどよく吠えるという意味で怒っているのか」
と判断するのが難しいこともありますね。


まよったら、逆のことわざである

能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)

実るほど頭を垂れる稲穂かな(みのるほどこうべをたれるいなほかな)

こういったものの意味も合わせて考えると、その人がどういう人なのか分かりやすいかと思います。


こちらでも書いていますので、合わせてご覧いただければと思います。

能ある鷹は爪を隠すの意味は本当に大事なのか、注意すること


相手や状況によっては、たとえうるさくても、ちゃんと聞いた方がいい場合もありますし、まともに相手しないほうがいいこともあります。

これらを見極める必要はあるものの、関わることによってあまりにストレスを感じるなら、無理せずはやめに対策したいところです。

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荒唐無稽の意味と由来や笑ってばかりもいられない話について http://kotowaza-kanyouku.com/koutoumukei http://kotowaza-kanyouku.com/koutoumukei#comments Tue, 24 Jul 2018 08:39:32 +0000 http://kotowaza-kanyouku.com/?p=3321 ハナで笑いながら使われたりする言葉ですね。

荒唐無稽(こうとうむけい)


なんとなく知っている人もいると
思いますが、いきなりと聞くと
やはりナゾな言葉に思えるでしょう。


「コートームケイ」
なんのことやら、ですね。

今回はこの意味と由来についてです。





意味はこんなの


荒唐無稽(こうとうむけい)とは
現実味や根拠がなく
でたらめでバカげている、という意味です。



「百億兆円かせいで火星をまるごと買い、
そこに別荘をたてる!!」

もし、大人が人生計画として
とつぜんこんなことを言ったのなら
やはり荒唐無稽ということになりますね。


「どうやってそんなにかせぐの?」
「火星ってどこから買うの?」
「そもそも『百億兆円』ってなんだよ」

いろいろと問題があります。


こどもが夢として言ったのなら
それにいちいち突っ込んだ質問をするのは
ヤボというものですが、

マジメな大人の話なら
このような荒唐無稽なことではなく
もうすこし現実味のあることを目指すほうがいいでしょう。



ここまで極端ではなくても
とくに根拠もなく

「来年は日本一の成績とるよ!」
など、いいかげんなことを言うのも
荒唐無稽といえます。


由来について


この荒唐無稽(こうとうむけい)の由来は
「荒唐」と「無稽」で
それぞれべつのところから来ています。


それがくっついてひとつの四字熟語になったようです。
なかなか奥深いですね。


ちょっと授業みたいな話になるので
「こむつかしい話はいらねえ」
と思われるなら、
軽く読み飛ばしていただければと思います。


まず、荒唐については
『荘子(そうし)』という
おおむかしの中国の書物に
「荒唐之言」というのがあります。


もともと「広大な」という、
よい意味でつかわれていたのですが、
それがいつしか
「根拠がなくいいかげん」
ということになりました。


このあたりの細かい
いきさつは分かりませんが

「壮大で立派な話をする」から
「いいかげんな大言をのべる」
みたいな感じになったのかもしれません。


「無稽(むけい)」については
『書経(しょきょう)』という、これまた大昔の
中国の書物からきています。


ここに「無稽の言」というのがあり
こちらは「根拠のない話」という意味で
はじめから今とおなじ使い方をされていたようです。



漢字の意味をごく簡単にまとめると

荒・・・あらい
唐・・・大きい
無・・・ない
稽・・・考える

といった具合なので
「大きいがあらく、考えがない」
となり、つまりでたらめ、
荒唐無稽ということですね。



その他の使い方


この荒唐無稽という言葉は
いろいろな場面で使われます。
いくつか例文をあげてみます。



1.いいかげんことを言っているなあという時


代表的な使い方ですね。
さっきの「百億兆円」もそうです。


「学校のテストが大変だから
内閣総理大臣に言って
かんたんにしてもらう」

「そんな荒唐無稽なこと
言ってないで、はやく勉強したら?」

こういったものですね。



2.意外なことが起こりそう


これはぎゃくに
思いもよらないことが現実になってきたときに
否定しながらの使い方をします。


「インターネットがこれだけ発展したいま、
世界を自由に旅行しながら仕事をするのも
もはや荒唐無稽な話でもなくなった」


むかしは飛行機で空とんで外国に行くこと自体、
「荒唐無稽な話」だったと思うのですが
いまは当たり前になっています。
こういうのは楽しい使い方ですね。



3.根拠のない評価を受けたとき


「あなたは職場ではきびしい上司ですが、
家に帰ると猫やウサギと遊んで
ごろにゃん、とか言っているんですってね!」

「そそそそんなのは、
荒唐無稽なつくり話だ!!」


仕事などではとくにそうですが、
いいかげんな評判やウワサをされることは
どうしてもあります。

そんなときに使うこともできます。
実際やっているかどうかは別にして。


気をつけることは?


荒唐無稽(こうとうむけい)は
意味もとくにむつかしくないし、
ことばとしては問題なく覚えられると思います。


ただ、使うべき場面には
あるていど気をつけたほうがよいです。

あんまりむやみに使っていると

「頭のかたいおじいちゃん」
みたいになってしまいます。


さきほどの火星うんぬんも
まだまだ夢物語かもしれませんが、
いつか本当に実現するかもしれないので、
そうなると、どこかのタイミングで
「荒唐無稽」ではなくなります。

スマートフォンやインターネット、
さらには車やテレビも
100年も前だと考えられなかったでしょうから、
なにが荒唐無稽なのかは、案外わからないと思います。


また、根拠のないウワサも
みんなそれを信じてしまって
人間関係でこまる、なんてこともあります。

こうなると、いいかげんな噂話だと笑ってばかりもいられません。


もちろん、あんまりばかげた話なら
くよくよと神経質になってもしょうがないので
場合によっては気にしないほうがいいでしょう。

しかし、その判断は
常識とか思いこみにとらわれずに
ちゃんと自分の頭で考えておきたいものですね。

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もっと楽しくことわざ慣用句やその他の知恵を覚えられる本など http://kotowaza-kanyouku.com/item http://kotowaza-kanyouku.com/item#comments Mon, 02 Jul 2018 03:55:13 +0000 http://kotowaza-kanyouku.com/?p=1307 ことわざや慣用句は、
良いものではありますが、
ただただ勉強するものつまらないです。

そこで、ここでは
楽しみながらことわざや慣用句を、
覚えていけた本など載せていきます。



本


またことわざ同様、ちょっとした知恵を
つけていけるものも紹介しています。


こういったものを読んでいくと
思わぬ時に役立ってくれると思います。




子供向けのもの


イラストやマンガで
分かりやすく解説してくれるものです。


お子様にもよるかもしれませんが、
喜んで読みながら勉強にもなります。
私は子供のころ、こういった本に夢中になりました。

大人が読むにはちょっと…、
と思われるかもしれませんが、
基本的な意味を知るにはじゅうぶんですし
なにしろ読みやすいので

ちょっとしたひまつぶしや気分転換にもなってくれます。


ちびまる子ちゃんのことわざ教室





集英社の満点ゲットシリーズです。

四コマ漫画と文章の両方で解説しており、
マンガの部分だけでもある程度理解ができます。



ちびまる子ちゃんの「国語」には

「ことわざ教室」
「慣用句教室」
「続ことわざ教室」
「似たもの漢字使い分け教室」


など、けっこうな数がありますね。


マンガのキャラクターが出てくる
解説や教育の本は、
「強引にキャラを使っているなあ」
というものもありますが、

このシリーズは、
ちゃんとちびまる子ちゃんの
多彩な人物の特徴をとらえている
のが
嬉しいかぎりです。



その他の「満点ゲットシリーズ」はこちらです。
かなり種類があるので、チェックしてみてください。

Amazonでの「満点ゲットシリーズ」一覧はこちら

楽天での「満点ゲットシリーズ」一覧はこちら


読めばわかる! ことわざ





こちらは
「朝日小学生新聞の学習読みもの」
シリーズ。

おばあちゃんと子供ふたりが
ドタバタしながらことわざを覚えていくお話です。


「コトばあ」というおばあさんに
魔法を教えてもらう無理矢理な設定
が素晴らしい。

文章主体ですが、分かりやすく、
イラストが楽しいので
イメージで覚えやすいです。


子供向けではありますが、
ほのぼのとした雰囲気は
大人がさらっと読むのもいいと思います。



「朝日小学生新聞の学習読みもの」シリーズはこちらです。

Amazonでの「朝日小学生新聞の学習読みもの」シリーズはこちら

楽天での「朝日小学生新聞の学習読みもの」シリーズはこちら


このシリーズのいいところはkindle版もあって、
さらにAmazonの読み放題対象にもなっていることです。


お子様に買うなら
紙の本がいいかもしれませんが、
自分用なら後述する
読み放題サービスの利用を利用すると

月額980円、初月おためしなら無料で
まとめ読みができる
ので、
こちらを試すといいでしょう。


まんがことわざ辞典


その他にも、まんがで解説してくれる
ことわざ辞典はたくさんあります。





こちらは私が子供のころから愛してやまない
ドラえもんのことわざ辞典です。


他にもいろんなものがあるので
こちらをご覧いただければと思います。
トムとジェリーやクレヨンしんちゃんもいいですね。

Amazonでの「まんがことわざ辞典」たちはこちら

楽天での「まんがことわざ辞典」たちはこちら


私は小さいころ「学研まんがひみつシリーズ」の
「まんがことわざ辞典」を何度も読んで、
それが今のことわざ好きの原点になっています。


子供のころ、こういったマンガに
ふれることができたのは
とても幸運なことだと思っています。
親に感謝ですね。


大人向けのもの


こちらは一般書籍で面白かったもの
知識を得たり、生きていくうえで
活用できたものを載せています。



国語辞典の遊び方





「辞書なんてどれも似たりよったり
違いなんてあるの?」

という疑問に、明確に答えてくれる本です。

また、辞書を単なる道具としてでなく
楽しめるものとして読むポイントが書かれています。



「この辞書はこんなヤツ」
みたいに擬人化していて
それがクラスにいそうな人物像だったりするので
イメージしやすいです。

これがあれば国語辞典を買う時
どれがいいか迷わなくなるでしょう。



新解さんの謎





赤瀬川原平さんという
ユニークな方が書いた本で
新明解国語辞典の魅力について語られています。


「新解さん」と言っている通り
こちらも辞書を擬人化していて
それがまた哀愁ただよう人物で味わい深いです。


赤瀬川原平さんの本は
「優柔不断術」「老人力」など
独特の視点と文体がツボにはまると
とても面白い時間を過ごせますね。




新明解国語辞典





上記の「新解さんの謎」が面白かったら
次に買う国語辞典は当然これになるでしょう。



といいつつ私は
それまで使っている岩波国語辞典を使っていますが。
まあ辞書ってそんなに買いかえないですからね。

マジメな岩波も安心感があっていいですが、
楽しさを感じるなら新開さんがよさそうです。





その他の辞書も見たいならこちらをご覧ください。

Amazonで国語辞典を見る

楽天で国語辞典を見る


思ったよりたくさんありますね。
違いが分からん! という方は
前述した「国語辞典の遊び方」を読むと、
自分好みの辞書を選ぶことができます。



新明解故事ことわざ辞典





こちらはことわざに特化した辞書。
そしてさっきの新解さんのお仲間ですね。
ことわざについて詳しく知るならこちらです。

子供向けのことわざ辞典だと
どうしても意味や記述が簡略化されますし、
マイナーなものは載っていないので
本格的に調べたいなら持っておくといいですね。




新明解のほかにも
辞書を出しているところは
ことわざ辞典もけっこうあるので、
いろいろ見たい方はこちらをどうぞ。

Amazonでことわざ辞典を見る

楽天でことわざ辞典を見る



お得に、たくさん読みたいなら


多少なりとも本を読む習慣があるなら
Amazonの読み放題サービスが良いです。

ことわざや慣用句の本も
若干ではありますが、ありましたし、
その他の本、サービスの充実がすごいので
月1~2冊読むなら検討してみるといいです。



月額制ですが初月おためし無料で
解約や再契約も簡単にできる
ので
気軽に試せるのがいいです。


Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)





本好きの人は知っているかもしれません。
Amazonの本読み放題サービスです。

読める本の数は
18~20万冊ぐらいと、相当な数があります。

大型の書店で100万~150万冊なので
小さな書店まるごと読みたい放題みたいなものですね。
なおかつ実用的、人気のある本が読めるのが大きなメリットです。



読みたい本がピンポイントで読める確率は
そこまで高くないですが、
「こんなジャンルの本が読みたい」
と調べれば、かなりの数が出てきます。


たとえばことわざや慣用句関連だと

「読めばわかる! ことわざ」
「読めばわかる! 四字熟語」
「熱血!故事成語道場」
「この一冊で「ことわざ」「慣用句」「四字熟語」が面白いほど身につく!」
「まんが よく使うことば「慣用句」事典 (ブティック・ムック)」


など、ひとつのジャンルだけでも大量に出てきます。


タイトルは入れ替わるので
上記の本がいつまで読めるか分かりませんが、
他にもたくさんあるので、
読むものがないということはないと思います。


先ほど述べた通り、
30日間無料体験があるので、
興味があればとりあえず試してみるといいでしょう。

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こちらは年会費3900円、
月額換算で325円とかなり安め、

また、年会員がいやな人に嬉しいこととして、
月額400円の月額会員もできるようになりました。




このAmazonプライムには
プライムリーディングという
本読み放題のサービスが含まれていて、
数百~千冊の本が読めます。



先ほどのキンドルアンリミテッドにくらべて
ずいぶん少ない数に思えますが、

「読めばわかる! ことわざ」
「エピソードでおぼえる! 百人一首おけいこ帖」
「駄菓子屋のヒゲおじさんと考える「こども哲学」塾」


など、関連した本もあります。


そしてなんといっても
このAmazonプライムのすさまじいところは


2000作品以上の映画やドラマが見放題
(プライムビデオ)

100万曲以上の音楽聴き放題
(プライムミュージック)

容量無制限の写真保存サービス
(プライムフォト)

kindle端末、fireタブレットが4000円引き

Amazonで買い物のほととんが配送料、お急ぎ便が無料になる
(プライム対象商品にかぎりますが、大抵の商品は対象になっています)


…他にもよくわからないぐらいの
サービスがありますが、

代表的なものだけでもこれだけあります。
本の読み放題はそれらのひとつということですね。

私は書籍、映画、音楽のサービスを
よく使っています。


キンドルアンリミテッドのような
専門特化されたサービスには
およばないとはいえ
決しておまけ程度というものではなく
どれもけっこう満足できますし、

なんといっても
これだけのサービスがあると
生活のあちこちでお世話になる
というか、生活そのものが
ちょっといいものになった、
といってもいいくらいです。


年3900円、月額換算325円なら
文句なしに安いでしょう。


こちらも30日間の無料体験があるので
まよったら試してみるといいでしょう。

Amazonプライム会員登録・無料体験はこちら





まとめ


単にことわざを勉強するなら
単品で購入したほうが
ピンポイントで好きなものを選べますが、

自己啓発、ビジネス
本を楽しむ、あるいは単なるひまつぶし

とつなげていくなら
読み放題サービスがかなり割安になります。


読書


本に関しては、
月2冊以上読むなら
キンドルアンリミテッド、


月1冊なら
Amazonプライムで元を取ることができるので

ある程度本を読む人にはかなり嬉しいサービスです。


とくにプライムは
サービスの種類がとにかく多いので
「本はそこそこ、いろんなことがしたい」
という人には特に向いています。


1か月の無料体験で、ざっと使ってみて
継続するかどうか決めるといいでしょう。


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http://kotowaza-kanyouku.com/item/feed 0
苦しいときやいざというときに力になることわざと慣用句 http://kotowaza-kanyouku.com/taihennatoki-ichiran http://kotowaza-kanyouku.com/taihennatoki-ichiran#comments Wed, 13 Jun 2018 18:30:52 +0000 http://kotowaza-kanyouku.com/?p=3143 なにごとも順調にいけばいいのですが、
生きていれば苦しい時期というのは
どうしてもあるもの。

疲れて居眠り
これはしょうがないですし、
あとからだと「あれも良い思い出だ」
となることもありますが、
つらい時期というのは
無限につづくトンネルを歩いているような気分になるものです。


こういった時期を乗り越えられるようになると
明るい未来が待っているのですが、

なかなか大変ですね。


次のことわざや慣用句は
そういったときに励ましてくれるものです。



はげまされる



溺れる者は藁をもつかむといいますし、
こういった言葉も知っていると
少なくともワラよりは役に立ってくれるでしょう。




失敗して落ち込んでどうしようもない!


なんといっても
絶望的な気分になりやすいのは
大きな失敗をしたとき。

しかしこういった時に
うまく立ち直れるようになると
人生が大きく開かれるので
ぜひとも覚えておきたいものです。


禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)


禍福は糾える縄の如し


良いことと悪いことは
複雑にからみあっている、

という意味のことわざです。


もう起きてしまったことなら
そこから何かしらの
いいことのきっかけを
見つけるようにしたいもの。


くわしくはこちらをご覧くださいませ。
禍福は糾える縄の如しの意味について。ドラえもんにも使われたことわざ


七転び八起き(ななころびやおき)

七転び八起き(ななころびやおき)

何度失敗しても、またがんばる
という意味のこのことわざは
成功者の伝記を読むと、よく分かります。


大きなことを成し遂げた人は
ほとんどの場合、
たくさんの失敗を乗り越えている
ので
そういった話から得るものは大きいでしょう。

七転び八起きの意味は苦しいときこそ思い出したいもの


失敗は成功のもと(しっぱいはせいこうのもと)


失敗は成功のもと(しっぱいはせいこうのもと)


失敗は成功の原因になるという意味で、
分かりやすく真理をついていることわざです。

たいへんよく使われるので、
少々聞きあきているかもしれませんが、
あらためて考えれば考えるほど
やはり大事なことですね。


失敗は成功のもとの意味は簡単だけどココには注意


人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)

人間万事塞翁が馬


良いことが悪いことのもとになり、
悪いことが良いことにつながる、

という意味です。


なにがどういったきっかけになるか
なかなか分からないものなので、

今の事だけで考えない方がいいでしょう。

くわしくはこちらに書いています。
人間万事塞翁が馬の意味と読み方、座右の銘にもできることわざ



失敗したり、悪いことが起きたとき
落ち込むのは人間なのでしょうがないことですが、

その時間は短ければ短いほど
新しいことを始められ、うまくいくようになります。


こういったことわざは
気持ちを切りかえてくれるので、
知っておくといいですね。



つらい日々にいやになりそう!


なにかをつづけたり、
やり遂げるのも大変なことです。

やっていけば上手くいくと分かっていても
気持ちがとぎれそうなときは
つぎのことわざがいいです。


石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)

石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)

つづけていれば上手くいく、
報われるようになる、

という意味です。


がまんして続ける、というのは
いまどき流行らない考えかもしれませんが、
あきらめずにやり続けないと
いけないことは、いつの時代もあるもの。

そんなときにはこのことわざの力をかりるといいでしょう。


ただしここでの「三年」は
厳密に3年間という意味ではないので
仕事などで使うときは注意がいります。

くわしくはこちらをご覧ください。
石の上にも三年はよい意味、だけど仕事で使うには注意も必要


臥薪嘗胆(がしんしょうたん)


臥薪嘗胆(がしんしょうたん)


目的のために、苦難の日々を過ごす
という意味です。


カタキをうつための使い方をされるので
くやしいことがあったときは
このことわざがふさわしいかもしれません。

力強さも感じさせてくれる言葉ですね。

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の意味を知って苦難の日々に勇気を


大器晩成(たいきばんせい)

大器晩成(たいきばんせい)


おそい時期に才能をあらわしていく
という意味です。

人生のいろいろな可能性は
意外と消えないものです。

なかなかうまくいかない、
これからどうなるのか不安になったとき
こういった言葉は元気づけてくれます。


大器晩成と言われたら、それはどういう意味なの?


誰も認めてくれない! ひどい!


ストレスの大半は人間関係といいます。

なかでも
「自分のことを認めてもらえない」
というのは、代表的な悩みの
ひとつと言ってもいいでしょう。

そんなときに思い出すといいことわざです。


能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)


能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)


実力のある人は
むやみに自分の能力をひけらかさない

という意味です。

ついつい意味のない自己主張や、
自慢をしたくなるときに
思い出すといいことわざです。


能ある鷹は爪を隠すの意味は本当に大事なのか、注意すること


情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)

情けは人の為ならず

情けは人のためでなく
めぐりめぐって自分のためになる、

という意味です。

なかなかむつかしいですが、
こういった考えで行動すると
生活もかわっていきそうです。



また、誤用されていることわざでもあります。
くわしくはこちらをご覧いただければと思います。

情けは人の為ならずは誤用されるが本当の意味は深かった


柳に風(やなぎにかぜ)


柳に風(やなぎにかぜ)


相手の言うことを上手く受け流す
という意味です。


ひとの話を聞かないダメな人と
紙一重ではありますが、
おかしなことばかり言われて
ストレスがたまるという場合、

こういったことわざも大切になるでしょう。

「柳に風」は間違えるとダメ人間だがちゃんと使えばかっこいい


先がどうなるか不安でこまる!


つらいことのひとつとして
未来の不安というのもありますが、
先のことはなかなか分かりません。

そのために、つぎのことわざが
大事になるのでしょう。


人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)

人事を尽くして天命を待つ


やれることはやって
あとは運命にまかせる

という意味です。


どうにもならないこともある
世の中での生き方を説いている
と言えますが、
解釈がむつかしいことわざでもあります。

こちらでくわしく述べているので
参考にしてみてください。
人事を尽くして天命を待つにはこんな深い意味があります


五里霧中(ごりむちゅう)

五里霧中(ごりむちゅう)


これからのことが分からず、
なにをどうしていいのかも分からない

という慣用句です。


この言葉自体には
解決のヒントはありませんが
こういう言葉の意味を見ているだけで
気分的に落ちけることもあります。

あわててもしょうがないので
これからのことは
いったん落ち着いてから考えるといいですね。


五里霧中の意味と例文、困ったら試しに言ってみるといい言葉かも


天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)

天は自ら助くる者を助く


天は自分でなんとかしようと
がんばっている人に
よいことをもたらす
、という意味です。


天という、少しあいまいな
存在についてのことわざなので
賛否両論がありそうですが、
こういった考え方が合う人には大切なことになります。

こちらでくわしく書いています。
天は自ら助くる者を助くの意味と読み方、本当にそんなことがあるのか


背水の陣(はいすいのじん)

背水の陣(はいすいのじん)


もうあとがないという状況で
覚悟を決めてやる
という意味です。


中途半端に不安を感じるよりも
いっそ、もうどうしようもない
というぐらい大変な気持ちになると
かえっていさぎよくなれるものです。


個別記事はこちらです。
背水の陣(はいすいのじん)とは単に追い込まれる意味ではない?


まとめ


つらいときや苦しいときは
ちょっとした言葉や出来事がきっかけで
大きく気分がかわります。



元気になる


自分にとって元気になることわざ、
勇気づけられる言葉は
つねに思い出せるようにすると
落ち込むことも少なくてすみます。
いわゆる座右の銘ですね。


いやなことやトラブルは
いろいろありますが、
どのような問題であれ
前向きで強い気持ちでいることは
大きな力になります。


そのためにこういったことわざを知っていると
いざというとき役に立ってくれるでしょう。

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鶏鳴狗盗(けいめいくとう)の意味と由来のおもしろい話 http://kotowaza-kanyouku.com/keimeikutou http://kotowaza-kanyouku.com/keimeikutou#comments Thu, 03 May 2018 08:29:53 +0000 http://kotowaza-kanyouku.com/?p=3113 あまり使わないかもしれませんが、
考えようによっては
なかなか面白い言葉でしょう。

鶏鳴狗盗(けいめいくとう)


慣用句としては「くだらないなあ」
と思うかもしれません。

しかし、そこに含まれている考えは興味深く
ことわざとしては良いものだと思います。

今回はこの言葉についてです。




どんな意味か


鶏鳴狗盗(けいめいくとう)とは
くだらないことしかできない、
つまらない人だ
、ということです。

また、
そのような、くだらないことや
つまらない人でも役に立つことがある

という意味もあります。


ここでの
鶏鳴(けいめい)とは
ニワトリの鳴き声のマネ、
狗盗(くとう)は
ちょっと分かりにくいですが
ものを盗むことです。

まあ、こう書くだけで
ちょっとセコい感じがしますね。


「狗(いぬ)」という漢字は
なじみがないかもしれませんが、
イヌをあらわしていて、
「犬(いぬ)」とほぼ同じですが

「狗」は「犬」にくらべて
「小さいもの」という意味合いが強くなります。


さらにイヌはですね、あのほんと、
犬好きには許せない話だと思いますが、
「せこいもの、こそこそするもの」
といった意味で使われることがあります。



たとえば
「この政府の犬が!」とか言う場合は、
力の強い政府にへつらって従っている
せこい人、ということになるのですが、

この鶏鳴狗盗の「狗」も
そういった、
バカにしたようなニュアンスで
「イヌのようにこそこそと
盗みをはたらく人」

ということになります。


まあイヌがセコイかどうかは
また別にして、言葉としては
この鶏鳴狗盗はつまり

「ニワトリの鳴きマネや
こそこそ何かをぬすんだりできるよ!」

ということで、つまるところ
くだらない特技ということです。

というか盗んじゃダメじゃないの
という話ですね。


由来の話


鶏鳴狗盗(けいめいくとう)のように
漢字がごちゃっとならんだ
一見すると意味が謎の四字熟語は

たいていの場合、中国の故事成語が
もとになっているのですが
これもそうですね。

史記(しき)という歴史書の
孟嘗君伝(もうしょくんでん)

という部分にある
次の話が由来になります。


昔の中国、斉(せい)の国に
孟嘗君(もうしょうくん)
という人物がいました。

彼はあるとき、秦(しん)の国の
昭王(しょうおう)に
とらえられてしまいました。


そこで孟嘗君は部下に
キツネの毛皮をぬすんでこさせ、
それを贈って昭王に仕える人の
ごきげんを取ったりして
うまく逃げだします。


すると今度は関所があり、
門がしまって通れません。

その門は朝になって
ニワトリが鳴くと
開けることになっていたので

今度は部下に
ニワトリの鳴き声を出させたところ
門があいて、通ることができました。



……だいたいこんな話。

三国志の関羽とかだと
どかんと力ずくでやぶって
「さすが関羽!」
となるのにくらべて
なんと小ずるい話なんでしょう!


と思うかもしれませんが、
これには大切な教えがあります。



つまらないことでも役に立つ


最初に少しふれましたが
鶏鳴狗盗(けいめいくとう)には
つまらないことや
くだらないことしかできない人でも
役に立つことがある、

という意味もあります。


さっきの話ですと
ニワトリの鳴きまねが出来る人
イヌのようにこそこそと盗みをする人

孟嘗君はこういった人の特技をいかして
まんまと逃げることに成功しています。



関羽のような、むちゃくちゃ強い人物が
味方にいたら、そりゃ誰だって
逃げられるわけですが
なかなかそういった人はいないですからね。

一見するとしょうもない芸を
うまく活用した孟嘗君が
それだけすぐれていたということになります。


使い方は


すでに述べたとおり
この鶏鳴狗盗(けいめいくとう)には

・つまらないこと、または人
・そんなものでも役に立つ


というふたつの意味があるので
それぞれの使い方ができますね。


前者での場合

「あいつは邪魔ばかりしてくるけど
みんな鶏鳴狗盗だから気にするな
という使い方ができそうです。


つまらないいたずらとか妨害は、
くだらないと分かっていても
いらいらと気になることがありますが、
そんなことに足を
ひっぱられないように
いましめる使い方ですね。



また

鶏鳴狗盗ですが、
私の芸を見てください」

といえば、
「つまらないものですが
よかったら見てください」
という意味になります。

仕事で使うとちょっと謙遜しすぎというか
「この人、自信ないのかな」
と思われそうですが、
飲み会の席でちょっとした手品を披露する
なんて場面で使うといいかもしれません。



後者の意味はもっと活用しやすそうです。

「あいつはゲームが
やたらと上手いけど
ほかになんか取り柄ないのかな」

「いや、鶏鳴狗盗というし
ゲームだって何かの役に立つかもしれないよ


じっさいにゲームが上手くて
プロゲーマーやゲームの解説で
生活する人もいますし、

そうでなくてもプログラマーなど、
ゲームから仕事になることは多いです。


ぱっと見た印象で
判断してしまうよりも
それが何かの役にたつかもしれない
と考えるのは大切なことです。



そんなに有名な言葉でもないので
いずれの使い方でも
「鶏鳴狗盗って何?」
とか聞かれちゃうかもしれませんが

それはそれで
先ほどの孟嘗君の話をすれば
いいかもしれませんね。


人の使い方がうまくなります


たとえば
アイシールド21という
アメフトの漫画がありますが、

これは他のチームで
「つまらない奴だ」
とバカにされていたような人が
主人公のチームに入ると
頭のいい人物に活躍の場を与えられ
結果、勝利していくという話です。


野球でも楽天の野村監督は
ほかのチームで活躍できなかった選手を
うまく活躍させたことで有名です。



どうしてもイチローのような名選手や
関羽のような強い人物が注目されますが、
じっさいにはそんな人がチームメイトや
部下だったりすることはめったにないので

「走ることだけ得意な選手を
ここぞという場面で起用する」

「雑用ぐらいしかできない人物が
実は整理の達人だった」

など、鶏鳴狗盗の意味のように、
ちょっとした才能や特技を
うまく活用していくことを考えていくと
思いがけない成果がでることでしょう。



似た意味のことわざには

馬鹿と鋏は使いよう
(ばかとはさみはつかいよう)

少し違いますが
つまらないものでの意地がある
という意味では


というものがあります。


ことわざとしては
これらのほうが有名ですが
鶏鳴狗盗(けいめいくとう)は
由来となった話がおもしろいので
あわせて知っておき、
必要に応じて人に話すのもよさそうですね。

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