一網打尽(いちもうだじん)の意味はやっつけることではない?

おっしゃー、という
かけ声とともに使いたい言葉、

一網打尽(いちもうだじん)


しかし、じっさいには使う場面って
意外とないですね。
ただ、聞くことは多い慣用句です。

この言葉の意味と、由来についてです。



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こういう言葉です


一網打尽(いちもうだじん)とは
一度にまとめて捕まえる

という意味です。


よく聞くのは刑事が出てくる
ドラマなんかでしょう。

犯人グループを一網打尽にしてやる!

といえば、犯人たちを
ひとまとめに捕まえる、
ということです。


うまくみんな捕まえて大手柄、
という時もあれば
失敗してまんまと
逃げられることもありますが、

一網打尽という場合、
もちろんみんな捕まえたときに言います。



あいつの腕は見事なものだ。
巧妙に罠をしかけて
獲物を一網打尽にしてしまう

これは、獲物を一気につかまえる
ということになります。

ひとつひとつ、
ちまちまとやるのではなく、
大がかりな網などで
がさっと取っちゃうイメージですね。



いずれの場合も
いっせいに片付くわけで
かなり爽快感がある言葉といえます。


漢字の意味は


この言葉、そこまで難しい
漢字ではないですが、
ちょっと意味が分かりにくいかもしれません。


順に書いていきますと、
「一網」は文字どおりひとつのアミ、

「打」は日本語では
そのまま「打つこと」ですが、
この言葉は中国由来なので中国語で
「○○する」という意味になります。


「尽」は「○○しつくす」という意味です。
「食べ尽くす」だと
ぜんぶ残らず食べることですね。


したがって一網打尽とは
いちどの網で、魚とか獣などを
ぜんぶ取り尽くすということになります。



さっきの例だと
悪者たちの集まる場所に
刑事がいっせいにワーッと
ふみこんで、一度にとらえることなので、
ちょうど網で魚をまとめて捕るのと
なんとなくにていますね。


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由来について


一網打尽(いちもうだじん)の由来は
『宋史(そうし)』という
中国の書物からきています。



ここで、アミで獲物を
まとめと捕まえようとする
場面からきています。
まあ言葉のとおりの語源ですね。

さらにそこから
犯罪者を捕まえたときにも
使われるようになりました。



したがって、
さっきの刑事ドラマでの場面は
かなり由来に近いというか
ほぼそのまんまの使い方になります。

わりとかっこいい
イメージの言葉でしたが
最初の語源は意外と生活感が
ある物だったのですね。


注意することは


この言葉で気をつけることは
それほどありませんが、
いちおう知っておくといいのは

この言葉そのものに
「捕まえる」という意味がある
ので
「一網打尽に捕まえる」
という言い方は間違いになることです。

これだと
「まとめて捕まえるに捕まえる」
のように、同じことをくりかえして
言っていることになるので
「一網打尽にする」が正解ですね。


「うるせーこまかいよ!」
という話かもしれませんが、

こういった重複した使い方は
意外と気にする人が
多いですよ多いですよ。

「危険が危ない」
「頭痛が痛い」
みたいなものですね。

ちなみにこれは
「危険がある」「危ない」
「頭痛がする」「頭が痛い」

が正しい使い方です。


「やっつける」の使い方は?


この一網打尽(いちもうだじん)、
最初に言ったとおり
見聞きすることは多いものの
日常生活で使うことはあまりないです。

漁師とかなら別か。あと刑事も。

でも刑事がこの言葉を日常的に使うのは
いいのか悪いのかという話ですね。
どんだけ犯罪者の多い街?


まあそのためか分かりませんが、
この言葉はまとめて
捕まえるだけでなく
倒したり、やっつけたりする
場合にも使われることが多いです。



ゲームなんかで
「敵チーム一網打尽にしてやる!」

といったら、捕まえるというより
倒す、という意味のことが多いですよね。

あとは除草剤や虫対策の薬でも
「○○を一網打尽!」なんて
売り文句があります。


すでに広く浸透している
使い方でもあるので
誤用とまでいえないかもしれませんが、

由来から考えると
倒す、やっつけるという
意味ではないので、この使い方は
厳密にはまちがいに
なる可能性はあります。



あとこういう物での使い方もありますね。

Amazonで「一網打尽 掃除」の検索結果はこんなの

まあこれらも正確には「捕まえる」
とは違うかもしれませんが、
それでも本来の意味に近そうです。


聞くことが多い言葉というのは
いざ使うときになると
案外「どんな意味だっけ?」
となりやすいです。

とくにこの言葉は漢字まで
「どう書くんだっけ?」
となりやすいので、
しっかり覚えておくといいですね。

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