苦しいときやいざというときに力になることわざと慣用句
なにごとも順調にいけばいいのですが、
生きていれば苦しい時期というのは
どうしてもあるもの。
これはしょうがないですし、
あとからだと「あれも良い思い出だ」
となることもありますが、
つらい時期というのは
無限につづくトンネルを歩いているような気分になるものです。
こういった時期を乗り越えられるようになると
明るい未来が待っているのですが、
なかなか大変ですね。
次のことわざや慣用句は
そういったときに励ましてくれるものです。
溺れる者は藁をもつかむといいますし、
こういった言葉も知っていると
少なくともワラよりは役に立ってくれるでしょう。
失敗して落ち込んでどうしようもない!
なんといっても
絶望的な気分になりやすいのは
大きな失敗をしたとき。
しかしこういった時に
うまく立ち直れるようになると
人生が大きく開かれるので
ぜひとも覚えておきたいものです。
禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
![禍福は糾える縄の如し](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2016/07/TAKEBE055121858_TP_V-300x200.jpg)
良いことと悪いことは
複雑にからみあっている、
という意味のことわざです。
もう起きてしまったことなら
そこから何かしらの
いいことのきっかけを
見つけるようにしたいもの。
くわしくはこちらをご覧くださいませ。
禍福は糾える縄の如しの意味について。ドラえもんにも使われたことわざ
七転び八起き(ななころびやおき)
![七転び八起き(ななころびやおき)](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2017/06/nanakorobiyaoki-300x225.jpg)
何度失敗しても、またがんばる
という意味のこのことわざは
成功者の伝記を読むと、よく分かります。
大きなことを成し遂げた人は
ほとんどの場合、
たくさんの失敗を乗り越えているので
そういった話から得るものは大きいでしょう。
七転び八起きの意味は苦しいときこそ思い出したいもの
失敗は成功のもと(しっぱいはせいこうのもと)
![失敗は成功のもと(しっぱいはせいこうのもと)](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2016/12/nuko-7_TP_V-300x199.jpg)
失敗は成功の原因になるという意味で、
分かりやすく真理をついていることわざです。
たいへんよく使われるので、
少々聞きあきているかもしれませんが、
あらためて考えれば考えるほど
やはり大事なことですね。
失敗は成功のもとの意味は簡単だけどココには注意
人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
![人間万事塞翁が馬](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2016/01/saiougauma01-300x225.jpg)
良いことが悪いことのもとになり、
悪いことが良いことにつながる、
という意味です。
なにがどういったきっかけになるか
なかなか分からないものなので、
今の事だけで考えない方がいいでしょう。
くわしくはこちらに書いています。
人間万事塞翁が馬の意味と読み方、座右の銘にもできることわざ
失敗したり、悪いことが起きたとき
落ち込むのは人間なのでしょうがないことですが、
その時間は短ければ短いほど
新しいことを始められ、うまくいくようになります。
こういったことわざは
気持ちを切りかえてくれるので、
知っておくといいですね。
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つらい日々にいやになりそう!
なにかをつづけたり、
やり遂げるのも大変なことです。
やっていけば上手くいくと分かっていても
気持ちがとぎれそうなときは
つぎのことわざがいいです。
石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
![石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2016/03/ishinouenimosannen-300x225.jpg)
つづけていれば上手くいく、
報われるようになる、
という意味です。
がまんして続ける、というのは
いまどき流行らない考えかもしれませんが、
あきらめずにやり続けないと
いけないことは、いつの時代もあるもの。
そんなときにはこのことわざの力をかりるといいでしょう。
ただしここでの「三年」は
厳密に3年間という意味ではないので
仕事などで使うときは注意がいります。
くわしくはこちらをご覧ください。
石の上にも三年はよい意味、だけど仕事で使うには注意も必要
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
![臥薪嘗胆(がしんしょうたん)](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2015/12/OZPA_mouyurusanaihodonikashimeru_TP_V-300x210.jpg)
目的のために、苦難の日々を過ごす
という意味です。
カタキをうつための使い方をされるので
くやしいことがあったときは
このことわざがふさわしいかもしれません。
力強さも感じさせてくれる言葉ですね。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の意味を知って苦難の日々に勇気を
大器晩成(たいきばんせい)
![大器晩成(たいきばんせい)](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2016/11/KCDSC_5874_TP_V-300x200.jpg.pagespeed.ce.uTTbN0XffO.jpg)
おそい時期に才能をあらわしていく
という意味です。
人生のいろいろな可能性は
意外と消えないものです。
なかなかうまくいかない、
これからどうなるのか不安になったとき
こういった言葉は元気づけてくれます。
大器晩成と言われたら、それはどういう意味なの?
誰も認めてくれない! ひどい!
ストレスの大半は人間関係といいます。
なかでも
「自分のことを認めてもらえない」
というのは、代表的な悩みの
ひとつと言ってもいいでしょう。
そんなときに思い出すといいことわざです。
能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)
![能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2017/09/CAFEnomadojyosi15221149_TP_V-300x216.jpg)
実力のある人は
むやみに自分の能力をひけらかさない
という意味です。
ついつい意味のない自己主張や、
自慢をしたくなるときに
思い出すといいことわざです。
能ある鷹は爪を隠すの意味は本当に大事なのか、注意すること
情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)
![情けは人の為ならず](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2016/02/40a8e5a0316d09de4f588e6eedf213f4-300x225.jpg)
情けは人のためでなく
めぐりめぐって自分のためになる、
という意味です。
なかなかむつかしいですが、
こういった考えで行動すると
生活もかわっていきそうです。
また、誤用されていることわざでもあります。
くわしくはこちらをご覧いただければと思います。
情けは人の為ならずは誤用されるが本当の意味は深かった
柳に風(やなぎにかぜ)
![柳に風(やなぎにかぜ)](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2017/10/OZP_sibadegoronesagyou1188_TP_V-300x217.jpg)
相手の言うことを上手く受け流す
という意味です。
ひとの話を聞かないダメな人と
紙一重ではありますが、
おかしなことばかり言われて
ストレスがたまるという場合、
こういったことわざも大切になるでしょう。
「柳に風」は間違えるとダメ人間だがちゃんと使えばかっこいい
先がどうなるか不安でこまる!
つらいことのひとつとして
未来の不安というのもありますが、
先のことはなかなか分かりません。
そのために、つぎのことわざが
大事になるのでしょう。
人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
![人事を尽くして天命を待つ](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2017/08/YUKI_onegaishimasu-15110852-300x197.jpg.pagespeed.ce.E0zTRZ4zHX.jpg)
やれることはやって
あとは運命にまかせる
という意味です。
どうにもならないこともある
世の中での生き方を説いていると言えますが、
解釈がむつかしいことわざでもあります。
こちらでくわしく述べているので
参考にしてみてください。
人事を尽くして天命を待つにはこんな深い意味があります
五里霧中(ごりむちゅう)
![五里霧中(ごりむちゅう)](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2016/03/OZP86_kuso-yarareta_TP_V-300x203.jpg)
これからのことが分からず、
なにをどうしていいのかも分からない
という慣用句です。
この言葉自体には
解決のヒントはありませんが
こういう言葉の意味を見ているだけで
気分的に落ちけることもあります。
あわててもしょうがないので
これからのことは
いったん落ち着いてから考えるといいですね。
五里霧中の意味と例文、困ったら試しに言ってみるといい言葉かも
天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)
![天は自ら助くる者を助く](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2016/07/Max_EzakiDSC_0278_TP_V-300x200.jpg)
天は自分でなんとかしようと
がんばっている人に
よいことをもたらす、という意味です。
天という、少しあいまいな
存在についてのことわざなので
賛否両論がありそうですが、
こういった考え方が合う人には大切なことになります。
こちらでくわしく書いています。
天は自ら助くる者を助くの意味と読み方、本当にそんなことがあるのか
背水の陣(はいすいのじん)
![背水の陣(はいすいのじん)](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2016/01/KCDSC_5832_TP_V-300x200.jpg)
もうあとがないという状況で
覚悟を決めてやるという意味です。
中途半端に不安を感じるよりも
いっそ、もうどうしようもない
というぐらい大変な気持ちになると
かえっていさぎよくなれるものです。
個別記事はこちらです。
背水の陣(はいすいのじん)とは単に追い込まれる意味ではない?
まとめ
つらいときや苦しいときは
ちょっとした言葉や出来事がきっかけで
大きく気分がかわります。
![元気になる](http://kotowaza-kanyouku.com/wp-content/uploads/2018/06/150912275732_TP_V-300x197.jpg)
自分にとって元気になることわざ、
勇気づけられる言葉は
つねに思い出せるようにすると
落ち込むことも少なくてすみます。
いわゆる座右の銘ですね。
いやなことやトラブルは
いろいろありますが、
どのような問題であれ
前向きで強い気持ちでいることは
大きな力になります。
そのためにこういったことわざを知っていると
いざというとき役に立ってくれるでしょう。
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