「柳に風」は間違えるとダメ人間だがちゃんと使えばかっこいい

これはひとつの生き方として
よさそうではありますね。

柳に風(やなぎにかぜ)


すこしまちがえると
ただの「困った人」になるかもしれないという
危険ととなり合わせな慣用句のようにも思いますが、

自分はどうもまじめすぎていかんな、
という場合、この言葉の意味は大切になるでしょう。



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どのようなことば?


柳に風とは
あいてに逆らわないで、じょうずに受け流す、
という意味です。



たとえば
「わしはえらいんだぞ!
おまえなんかより、よっぽどすごいんだぞ!」

いそがしいときに、誰かがこんなこと言ってきたとします。

まあ自分でこんなこと言う人にかぎって
たいしたことない場合が多いものですが、

だからといって
「自分でそんなこといっちゃカッコ悪いですよ」
とか
「ほんどうにすごいんですか?」

なんて言ってしまうと
「ふんがー」とおこりだして、
めんどうなことになりそうです。

いそがしいときに、こんな人の相手などしていられません。


それよりは
「おっしゃる通りです
わたしなど、まだまだかないません」

とか言っておけば、満足してどっかに行ってくれるものです。

こういうのが柳に風というのですね。


「あの部長はムダな話ばかりでつかれる」
そんなのは柳に風と受け流すのが一番だよ

こういう使い方ができます。


もちろん本当に大切なことを
言われているのなら
ちゃんと聞かないといけないのかもしれませんが、

どうでもいいことを
いつまでも話されているときは
聞いている振りだけでもいいということですね。


柳とは


柳(やなぎ)は植物の一種で、
じっさいにはかなり種類が多いようですが
ここでは「しだれ柳(シダレヤナギ)」
枝がでれーんと垂れている木のことです。


ここではというか、まあヤナギといえば、
たいていの場合これを想像しますか。


特徴はなんといってもその枝で
風がふくと「はあい」みたいな感じで
ゆらゆらふわふわとゆれ、しかし風が吹き終わると
何事もなかったかのように、もとに戻ります。

こういうのは、一見たよりないようですが、
しなやかでやわらかく、なかなか折れない、
ということから

柳に風というのが
あいての言うことをやわらかく受け流す、
という意味になるのですね。


ちなみにこんなの。




この動画ではとても強い風がふいていて、
枝はかなりゆれていますが、
なかなか折れなさそうです。


これが「風ニモマケズ」みたいに、
ぐぐっと固くふんばっていると
ぼきーと折れやすくなるのですが、

柳のように風にさからわず
ゆらゆらしているほうが、
かえってじょうぶなものだ、ということですね。


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悪い意味の使い方はできる?


この柳に風(やなぎにかぜ)ですが、基本的には

・がみがみとうるさく言ってる人
・それをさらりと受け流す人

という図式でなりたっています。


それで、この場合、
うるさく言う人 → 無駄にうるさいダメな人
受け流すひと → うるさく言われてもいちいち怒らない立派な人

どちらかというと、このような、
受け流すひとが立派で良いという意味での
使い方をされることが多いです。


ごちゃごちゃと威張ってばかりの
先輩や上司があいての時はこの通りですね。


ただ、じっさいの場面としては
反対の場合もあります。

うるさく言う人  → ありがたい忠告をする立派な人
受け流す人 → それを聞かないダメな人


なんにも出来ないのに、
ひとの話を聞かない、学習してくれない
という後輩や部下に困っている場合などですね。


こんなとき
「あいつは何をいっても柳に風で
まるで言うことを聞かん」

という使い方も、辞書に用例としてのっていますので、
まちがいとは言えないのかもしれませんが、

「話を聞いてくれなくてこまる」
という使い方では
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
のほうが、よりふさわしいでしょう。



また、暖簾に腕押し(のれんにうでおし)
という慣用句もありまして、
これは暖簾(のれん)が
ひらひらとゆれて手ごたえがない、

という「柳に風」とにたような意味ですが、

こちらも、
「あいつには何を言っても暖簾に腕押し」
というように、

どちらかというと
言われているほうがダメ、すくなくとも
「あいつは手ごたえがなくて困る」

というような使い方をされることが多いです。


時と場合によりますが


最初にも少しのべましたが、
この慣用句は使いどころを間違えると
たんなるダメな人になりかねません。



ぜんぶ完璧!
という人はまずいないでしょうから
ずっと柳に風と、誰の話もきかないでいるのは
ちょっと問題があるとは思います。
やっぱり、いい話をしてくれる人もいますからね。

ちょっと無理矢理ですが、さっきの慣用句でたとえると
「柳に風」と、じょうずに生きているつもりが
「馬の耳に念仏」「暖簾に腕押し」
になっていた、なんてならないように注意、

ということでしょう。


だけど、意味のない悪口など
まともに相手にしても、しょうがないことがあるのも事実。

そんな場合は、いちいち気にせず
やはり柳に風と受け流すのがいいのでしょう。

ちょっとかっこいいですしね、
ふだんは柳に風でつかみどころがない
しかしいざという時にはたよりになる、


こういうのは
能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)
とも通じるものがありそうです。

まあ、そのためには
いざという時に活躍できる実力を
身につける必要がありますが、

だからこそ、くだらないことは
柳に風と受け流して、
大切なことに力をいれるといいのでしょう。

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