馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)の意味はこんなめんどうなこと!

前回の記事で紹介した
矛盾が、上司にたいして困ることならば
今回のものは、部下がこれだと困るものといえそうです。

馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)


ひゃあ。やる気のない部下や後輩に悩む人は
この慣用句を聞いただけでウンザリしそうです。

この言葉がどういう意味なのか、
実際にどんな使い方をするものなのか、
それについて述べていきます。

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まずは意味について


馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)とは、
ためになる言葉や意見などを言っても
相手がまったく聞かない、という慣用句です。



えらいお坊さんがありがたい念仏を唱えても
馬にはそんなものの価値はわからない、
ということですね。

たとえば仕事なんかでありそうなのは、
こんなケース。


「ちょっとちょっと、A社とB社の注文書は
べつのところに分けて置いといて

「あ、はい」

ポイポイポイ。

「いや、だから、べつべつだって。
いまB社の用紙をA社のところに入れたろ?
あとで入力作業するが大変なんだから」

「えー、大丈夫っすよ」

「大丈夫じゃないよ、この間それで
発注ミスが起きて大変なことになったから
書類の整理はキチンとするようにって、
今朝課長にこっぴどく言われたばかりじゃねえか!


「そは発注した人のミスっしょ」

「それもお前がやったんだろうが!
その仕事の意味わかってやってのか?
あとで残業するのいやだろ? 
だったらはじめからちゃんとしようよ」

「へーい、へいへい」


結局この部下君は
いくら言ってもちゃんと仕事してくれません。


これは極端な例ですが、こういうとき
「あいつには何を言っても馬の耳に念仏だ」
といった使い方をします。

まるで話を聞こうとしない、ということですね。

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おもにふたつの使い方ができます


この「馬の耳に念仏」の意味は
先ほどのべた通りですが、
次のふた通りの使い方ができます。


ひとつは、さっきみたいに
まるで話を聞かない困った人がいるよ!!
と誰かに話すとき。



「もー、あいつが馬の耳に念仏で、
どうにもならないよ!」


たいていの人は、言うことをさっぱり聞かない
部下なり後輩なりをもって苦労したことの
ひとつやふたつあるものですから、

こういえば、その苦労が
よくわかってくれることでしょう。


もうひとつは
まるで理解できない人に、
一生懸命話をすることの
無意味さを伝える意味での使い方。


たとえば、
本当に馬にむかって念仏を唱えている
お坊さんがいたとします。


で、当然、馬はなんのことやら分からず
ぶほぶほとか言うばかりだったとします。


これを見て、

「おい馬! せっかく和尚さんが
ありがたい念仏を唱えてくださっているのに
そんな知らん顔するな!
座れ! 座ってちゃんと聞け!」


なんて言う人は、たぶんいません。


どちらかというと、

「このお坊さん、
馬に向かって念仏唱えているよ」

と、お坊さんのほうを心配するでしょう。


これと同様に、たとえば先ほどの、
まるで話を聞かない部下の場合も
相手が聞く耳をもたないのなら
がんばって話しても労力のムダというものです。


こういうとき、
「馬の耳に念仏というから
これ以上あいつに言っても意味ないよ」

と言って、

馬(並みの知能しかない人?)
にも分かる説明のしかたを考えるなり、
ニンジンをぶらさげて、がんばらせるなり、

何かちがう方法を考えたほうが
かえってよかったりします。


いっぱんに、馬の耳に念仏は
前者の「こまった人」をあらわす意味での
使われ方が多いようですが、

こまったこまったとばかり言っても
しょうがないわけですから
こういった考え方をするのも、場合によっては大事でしょう。


こういう使い方はちょっと違います


この慣用句は

・ありがたい念仏を唱える立派なお坊さん
・それを理解しないおマヌケな馬


という図式でなりたっております。


なので、たとえば無能な上司が、
意味のないことをぎゃんぎゃん言っている場合に

「あんな人の話を聞いていたら
仕事がすすまないから、
馬の耳に念仏、聞き流すにかぎるよ」

という言い方をするのは、

・意味のない念仏をとなえるおマヌケなお坊さん
・それをさらりと聞き流す立派な馬


ということになってしまうので
本来の使い方とは違っているでしょう。


こういった場合、
馬耳東風(ばじとうふう)
柳に風(やなぎにかぜ)

などと言ったほうが、まだしも意味が合っています。

ただ前者はやはり馬に例えてしまってますし、
後者の「柳」もその姿から、人によっては
頼りない印象を持たれることがあるので注意がいりそうです。


反対に謙遜で使うとき、たとえば年配の上司に
むつかしいクラシック音楽を聴かされて

「どうかね、君」

と感想を求められたけど
やべーなんも分かんねー、となった場合に

「いや、すばらしい曲ですが、
私にはどうも馬の耳に念仏で…」


などと言えば、
「無学な自分には理解できなかったけど
曲はすばらしかったと思います!」

という意味になるので
こういった使い方はできそうです。


分からない人には分からないもの


なかなか話をきいてもらえないと
「なんでこんな簡単なことが分からないのかなあ」
と、いらいらしやすいものですが、
相手が馬ならそれもしょうがないと考えられるでしょう。


考え方のちがう相手というものは
人間と馬ぐらい違っているとでも考えて
できるだけイライラせず、

・ニンジンをあたえる(おだてるなど)
・鞭をふるう(叱る、ペナルティを課す)


など、いろいろと方法を考えて
なんとかやっていく工夫をしたいものです。


なお、この慣用句、なぜか類語が
やたらとたくさんあります。
馬の耳に念仏の類語が大量に見つかったのでまとめました

お気に入りの表現方法で、
話を聞かないヤツらに一撃を与えてやりましょう!

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