肝に銘じるの意味は知ると役立つ、ただし「肝に命じる」は間違い

なかなか響きに重みがありますね。
おなかにずしんと来る言葉です。

肝に銘じる(きもにめいじる)


いざ! ガツンと気合を入れるときに使える慣用句です。
…あとガツンと叱られたときにも使えます。

この言葉の意味について、
あと「肝に命じる」と書いているのを見かけることがありますが
これについてものべていきます。

わりとよく使う慣用句なので、知っておいて損はないでしょう。

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この慣用句の意味は


肝に命じる(きもにめいじる)とは
しっかりと覚えて、つねに忘れないようにする、
心に刻み込む、という意味です。



試合前に
「こんどの相手はねばり強い、
だから前半勝っていても、
油断はできないことを肝に銘じておこう」

と自分に言い聞かせたり

仕事のミスををくりかえさないよう
「この失敗を肝に銘じて今後に活かしていく!」
と言うこともできます。


また、いつまでもくどくどと説教する上司に
「分かりました。課長のおっしゃることを肝に銘じておきます」
と言えば、
「分かってくれたか」
となって話がスムーズに終わりやすいです。


この場合、ほんとうに言いたいことは
「うるさいなあ、何回もおんなじこと
繰り返さなくても分かってるから、はやく話おわってよ」

ですが、まさかそんなこと言うわけにはいかないので
このような慣用句が活躍するのですね。


また、しっかり覚えるといっても
「つねに注意して意識する」というような意味なので
英単語を暗記するような場合にはふつう使いません。


一応、ものすごく大切な試験前に

「いいか、この単語の意味はむちゃくちゃ大事だから、ぜったいに忘れるな!」
「肝に銘じておきます」
みたいな使い方はできなくもないですが、一般的には

「あの先生はたいへん気難しいから、くれぐれも失礼のないように肝に銘じておいてくれ」
といった「行動」にたいして使うことが多いです。


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「肝」ってどういうこと?


なぜ肝に銘じるというのか?

「肝(きも)」というのは肝臓のことで、
体の毒をなくすなど、さまざまな機能があります。
心臓とともに、人間にとってとても大切な内臓です。


「ここが肝だ」→「ここが大切だ」
「肝心な部分」→「重要な部分」


など、「肝」は大切、重要という意味で使われます。


いっぽう「銘じる(めいじる)」は
しっかりと刻み込むという意味です。
大理石とかに文字を刻むイメージですが、
心や記憶に刻み込むときにも使います。


なので「肝に銘じる」だと
体の大切な部分にしっかりと刻み込んで
ぜったいに忘れないようにするということになります。


ほんとうに肝臓に字なんか書いたら、えらいことですが、あくまで
「それだけ大切に覚えていますよ」
という表現ですね。


「命じる」と書くのは間違い?


この慣用句ですが
しばしば「肝に命じる」と書かれることがあります。
はたしてこれは正解なのか?



たしかに「めいじる」と言えば
ふつうは命令することなので、「命じる」と書いてしまいそうではあります。

ただ、ここまで読まれた方だとお分かりかとは思いますが、
これだと「肝臓に命令する」となって
「二日酔いでも治したいの?」となりかねません。



まあ「自分に言い聞かせる」なんて言い回しもあるので
「肝に命じる」が必ずしもおかしいとは言えないかもしれませんが、
上記の「銘じる」とはちょっと意味が違ってきますし辞書にも載ってないです。
なので正しくは「肝に銘じる」と覚えておくといいでしょう。


知っていると役立ってくれます!


この慣用句は、いざというとき
自分自身に使うこともできますし、
誰かに対して「肝に銘じます」と言うこともできるので
なにかと使える場面が多いです。


とくに上司や先輩など、目上の人に何か言われたとき
「分かってます」と言ってしまうと
「あんたに言われなくても分かってるから黙っておれ」
と受け取られて、嫌な思いをさせることが多い
ですが、

「肝に銘じておきます」
と言えば、まずそのような心配はありません。



ことわざや慣用句には
「ふつうこんな言い方しないだろ」
なんてものもありますが、
この慣用句は誰かが言うのを耳にすることもありますし、
自分で使うこともあるかと思うので覚えておくと便利です。


ただ、字で書く場合は、さきほどのべたとおり、
書く場合は「肝に命じる」でなく「肝に銘じる」という点に注意しておきましょう。

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