矛盾の意味と由来を分かりやすく説明、ふたつある使い方についても

生きていけば生きていくほど、
この言葉を使いたくなる場面に
そうぐうするものです。

矛盾(むじゅん)


これはどちらかというと
こまった状況のことが多く、

「世の中理不尽なことばっかり」

と、なげきたくなるようなことすら
あるかもしれませんが、
世の中そんなものと言えば
そんなものかもしれませんね。


今回はそんな「矛盾」の意味と由来についてです。

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意味と由来はこういうもの


矛盾(むじゅん)とは、
物事や、話している内容などの
つじつまが合っていないということです。



部長「多少のミスはかまわないから、仕事はテキパキとやりなさい!」
課長「仕事はていねいに、絶対ミスしないように!」


同じ日に、部長と課長に
こんなことを言われたら
ふたりの言うことを同時に聞くのは不可能です。

こういう、
あちらを立てればこちらが立たず、
といった状況を「矛盾している」といいます。


この言葉の由来はつぎのもの。


「矛(ほこ)」はヤリとにた、
敵を攻撃するためのもので、
「盾(たて)」は反対に敵の攻撃から
身を守るためのものです。

そして、ある商人が、この「矛」と「盾」を
同時に売っていて、

「この矛はすばらしい!
どんな盾でもふせぐことはできない」


と言って、一方で、
「この盾もすばらしい!
どんな矛の攻撃もふせぐことができる」


と言っちゃったものですから、
それを聞いていた人に

「じゃあ、その矛でその盾をついたらどうなるんだ?」

と言われて、答えようがなくなったという
おまぬけな話がもとです。
言われる前に気づいたらいいのにね。


まあ、こんなこと言っていたら
困るこのとになるのは目に見えています。

もし、矛が盾をつらぬくことができなかったら
「この矛はすばらしい!
どんな盾でもふせぐことはできない」
はウソになりますし、

反対に、つらぬくことができたら、
「この盾もすばらしい!
どんな矛の攻撃もふせぐことができる」
がウソになります。

つまり、このふたつは
両方同時に成立することのできない話で、
これが「矛盾している」ということです。



ちなみに、このお話は
『韓非子(かんぴし)』に載っていて
楚の国のお話ですから
今から2000年以上まえということですね。

とてもよく知られている慣用句ですが、
そんな大昔からあるというのはちょっと意外です。

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どんな使い方をするか


さて、実際に、矛盾という言葉を使う場面は
おもにふたつあります。


ひとつは、仕事や生活などで
どうやってもおかしなことになる、
という意味で使う場合。


先ほど述べたように
ふたりの上司が反対の指示を出してきた、
あるいは、同じ人が
朝と夕方で違うことをいった場合など

「矛盾しているぜ!」
と、なげきながら、あるいは怒りながら言うことになります。

日常生活では、ほとんどこっちの使い方ですね。


もうひとつは、
数学や、論理学などで、何かを証明するときです。

A=Bと仮定する。
A>Cである。
B<Cである。
したがって、A=Bは矛盾する。


みたいな感じですね。

まあ、じっさいにはこんな簡単なことを
いちいち「仮定する」とか「矛盾する」
なんて言ったりはしなくて、
試験の問題などは、もっと複雑な数式が並ぶものですが。


ともかく、
こういった使い方は、勉強だけでなく、
論理的にものを考える場合に役立ちますので、


「リクツっぽいのはきらい!!」
と思われるかもしれませんが、
できれば知っておくといいでしょう。


意味そのものは簡単ですが


ということで、矛盾とは
つじつまが合わないという意味ですが
慣用句というよりは、すでに普通の日本語となっています。

おそらく知らない人のほうが
少ないとは思いますし、由来も簡単に覚えられるものです。


しかし現実に
なにかが矛盾している場面にそうぐうすると
対処はなかなかむつかしいもの。


じっさいには
世の中のあらゆる矛盾を解決するのは
不可能に近いでしょうから
多少つじつまが合わないことは
おおらかに見逃すことも必要でしょうね。


類語は意外と少なく、そのためこの言葉が
よく使われる理由にもなっているのでしょうけれど、

自家撞着 (じかどうちゃく)

というものがあります。
まあ、「矛盾」と違い、
こんな言い方はあまりされないので

「自家撞着しているぞ!」

なんていっても意味が通じない可能性はありますので
そこは注意がいりそうですね。

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