確信犯(かくしんはん)とは結局どっちの意味?

誤解されている言葉の代表として
よくとりあげられるのが

確信犯


「役不足」とならんで誤用界(?)の
ツートップとも言うべき存在ですね。

もはや間違いではなく、
新しい意味として認知されつつもありますが、
最近はまたやっぱり誤用と言われることもあります。

結局どっちなんでしょう。


こういうややこしい状態にある言葉は
誤解のおこらないよう、
本来のものと新しい意味の
両方を知っておくのが一番です。


それではこの確信犯とは
どういうものかについてです。

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まずは本来の意味を


確信犯とは(かくしんはん)
それが正しいことと信じて行われる犯罪、
という意味です。



なんのこっちゃ?
と思う人もいるかもしれませんが、
本人は正しいと思いながら
犯罪をおこなうケースはあります。


昔の例でいうと
学生運動で校舎を破壊するのも
そういったものの一種といえるでしょう。

また、悪代官を退治するとか
理不尽な理由で逮捕された人を
たすけるといったことも

法律をやぶっていることになるので
それが正しい(と思っている)
ことであっても犯罪になります。



つまり確信犯とは
良いことであれ悪いことであれ

・法に触れる(つまり犯罪)
・しかし本人は正しいことと思っている


ということになります。


よくされている使い方は


上記のものが本来の理由ですが
こういった使い方をされるのは
むしろまれで、

いっぱんに、確信犯とは
「悪いこととわかっていながら行われる行為」
という意味で使われるようになっています。


「先生! 宿題をわすれてしまいました」

「本当にわすれていたの?」

「いえ、じつはテレビを見ているうちに
眠たくなってしまったので、やりませんでした」

「わかっていてやってこなかったのね
確信犯だな!」


みたいな感じですね。


だいたいは、

わざとやっているにも関わらず
偶然をよそおっていてセコいなあ

という意味合いで使われます。

「あの課長はいそがしい時間になると
いつもトイレに行っていなくなるね」
「確信犯ですよ、あれは」

といった使い方ですね。

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それは果たして誤用なのか?


それで、本来の意味と
世間に広まっていてよくされる使い方に
けっこうな違いがありますよね。

問題は、どちらが
正しいということですが、

2002年の世論調査では
6割以上の人が、
あとから使われるようになった意味の、
「わかっていながらやっている」
と覚えているそうです。



ただ、ほかの慣用句などは
まちがって覚えている人が多くても
本来の意味とちがえば
「それは誤用だ」となるのですが

この言葉にかんしては
あとから使われるようになった使い方が
世間にひろまりすぎて
もはや誤用ではなく
新しい意味として定着しつつあります。



辞書でも確信犯とは
1.正しいと信じて行われる犯罪
2.わかっていながら行われること

と、両方のっていたりしますからね。


まあ、
「正しいと信じてされる犯罪」なんて
日常生活ででくわすことなんて
まずないですから、本来の使い方って、
普通は使う機会がないですからね。

もともと法律用語なので
なじみもないですし。

なので、2.の
「悪いとわかっていながら行われること」
という意味が広まるのも
自然なことかもしれません。


じゃあ、もう新しいほうの使い方で
いいんじゃないか
と思われるかもしれませんが、

ややこしいことに、最近では
「確信犯とはそうではないんだよ!」と
本来の意味も
よく言われるようになってきています。


なのでうかつに使っていると
「それは誤用だ」
なんて言われてしまうかもしれません。


今後どうなっていくかは
分かりませんが、現在のところ
両方の意味がある
と考えておいたほうがいいでしょう。

わざとやっている、という意味では
「故意犯」という言葉がありますので
そちらを使うのもいいでしょう。

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