大器晩成と言われたら、それはどういう意味なの?

人によっては、とても大事な言葉、

大器晩成


ちょくちょくと聞かれる言葉ですが
意味が少しむつかしく、どういうこと?
と思うこともあります。

また、だれかに
「あなたは大器晩成」
などと言われたら、
どう受け取っていいのか
戸惑ってしまうかもしれません。


この言葉の意味について述べていきます。

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どういうことなのか


大器晩成(たいきばんせい)とは
大きな才能は完成するまでに
時間がかかるものだ、という意味です。



由来は古代中国の哲学書の『老子』で
この書の「四一章」にある、

鐘(かね)や鼎(かなえ)のような、
大きなものは、簡単には完成しないものだ。

といったところからきています。


鼎(かなえ)とは
鍋のような調理器具の一種ですが
家庭用の手鍋などではなく
足がついている大きなもの、

昔の儀式などで、
祭壇の前でグツグツと煮立たせている
大きな鍋のようなイメージでしょう。

鐘(かね)はお寺などにある
ゴーンと鳴っているもの、
まあこちらは知っていますよね。


どちらもとても大きなもので
つくるのにとても時間がかかる、


ここから大器晩成が
大人物は才能をあらわすまでに時間がかかる
という意味になりました。


本当にそうなの?


この大器晩成という言葉、
意味は上記のとおりですが
これには反対意見もあると思います。


これはまあ、当然でしょう。


たとえば、フィギュアスケートのように
10台半ばが才能のピーク
とされるものもありますし、

5歳で作曲をしたモーツァルトのように
人生の早いうちから
大きな才能を開花させた人物もいます。


これらの人物には
大器晩成という言葉はあてはまりません。


そのためか、現在では
「人生の後半になってから才能を開花させた人物」
という意味で使われることがほとんどです。


50歳をすぎてから日本地図をつくった
伊能忠敬(いのうただたか)や、

70歳から油絵をはじめた
アンナ・メアリーロバートソン・モーゼス
(モーゼスおばあちゃん)

などのように

年齢を重ねてから大きなことを成しとげた人物、
また、これからそうなっていきそうな人に対して
「あの人は大器晩成」などと言われます。

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ほめことば?


では、誰かに
「あなたは大器晩成だ」
と言われた場合。

これは、のちに大きく成長して
功績を残すような人物であるという意味なので
基本的にはよい言葉です。


ただ、疑問になりやすいのが
「それよりも早くから功績を上げたほうが
もっといいのでは?」

ということですね。


たしかにその通りですが
べつに大器晩成とは
人生の後半になるまで何もできない
という意味ではありません。



先ほどの伊能忠敬も
地図を作りはじめたのは50歳をすぎていましたが
それまでに別の事業を成功させています。

40歳をすぎてから小説を書いた夏目漱石も
大器晩成と言われることがありますが
それまでも一流のエリートコースを歩んでいました。


なので
それまでの人生に成果があるなしに関わらず
「人生、いつからでも
新しい才能がめばえることがある」


という意味として考えるといいでしょう。


たとえ、それまで上手くいかなくても


私たちは、どうしても
年齢でものごとを考えてしまいがちです。

「もう○○歳だから」
「いまさらこんなこと始めるのは恥ずかしい」

しかし、何かを始めるのに
遅すぎるということはない
というのは
さっきの伊能忠敬や
モーゼスおばあちゃんの例の通りですし

こういった人たちを考えると
年齢を気にしてなにもしないほうが
むしろ恥ずかしいことかもしれません。


もちろんプロ野球選手やフイギュア選手は
子供のころから始めないと無理でしょうが
そういった極端な例をのぞくと

30すぎてから料理人になる
50をすぎてから新しい事業を起こす


などは実際にある話なので
こういったことを目指す場合にも
大器晩成という言葉を使うといいでしょう。

また、がんばっているけど
なかなか成果が出ない人にも
大器晩成という意味を考えてもらうと
よいですね。


同じような表現としては
遅咲き、という言葉があります。

対義語としては
栴檀は双葉より芳し
があります。

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