癪に障る(しゃくにさわる)の意味とそんな時どうすればいいか

使う機会は多いといばそうですが、
やや古風な言い回しにも思えます。

癪に障る(しゃくにさわる)


それでもよく聞く慣用句ですし、
よく見ると使われている漢字が
ちょっと謎ですね。


それに、知っていると
ちょっといい言葉にも思います。



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まずは言葉の意味


癪に障る(しゃくにさわる)とは
なにかが気に入らなくて
腹が立つ、不快に思う、という意味です。



「あなたはいつも自分の成績がいいのを
鼻にかけて、癪に障るのよ

「なによ、あなたこそ
ちょっと可愛いと思って
いい気になってるんじゃないわよ!
このとんちき!」

「いったわね!」
「おかちめんこ!」
「あっちょんぶりけ!」
きいいっ! 癪に障る!!


つまり、嫌味なことをされたり、
悪口を言われたりしてイヤな気分になることです。


「あっちょんぶりけ」は別に悪口じゃないか。


まあ今どきケンカで
こんなセリフ言うのはあまりなく、
ほとんどマンガか小説の中だけの
言葉かもしれませんが、
慣用句としては、こういうことですね。

使うというよりは
本などで見ることのほうが多いかもしれません。


「癪」って何?


「癪(しゃく)」とは
胸や腹が痛むこと、
またそういった症状を起こす病気を表します。


「持病のシャクが~」
なんて言い方がありますね。
これは胸や腹が痛む病気になります。


じわじわと痛むというより
急激なキリキリとした痛み
のことで
ここから腹が立つという
慣用句に使われたのでしょう。

胃潰瘍、結石、胆石、虫垂炎(盲腸炎)
などになったことがあれば
イメージしやすいかも。


読み方が奇妙に感じるかもしれませんが、
「積」という漢字も「シャク」
と読むことがある
ので、
そこから来ていると考えられます。


「障る」もよく分からないのだけど


「障る(さわる)」は
じゃまになる、さまたげられる
という意味です。


「障害(しょうがい)」
「障壁(しょうへき)」
という言葉がありますね。


「さわる」と言えば
「触る」が一般的ですが、
これは物理的に手などを当てたり
かかわりを持つという意味なので
「障る」とは違う言葉になります。


つまり「癪に障る」で、
痛みを起こす病気のじゃまになる、
ようは痛みを引き起こす
ということで、ここから
「腹が立って病気になりそう!」
といった意味で使われるのですね。


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癇に障る(かんにさわる)


ほとんど同じ慣用句として
「癇に障る(かんにさわる)」
というのがあります。

こっちも腹が立つという意味なので
ほとんどというか、
まったく同じといっても
さしつかえないかもしれません。



ただ「癇(カン)」という字は
「癪(シャク)」と同様、
病気を表すこともありますが、

たんに「いらだったりする」
という場合もある
ので
より感情的な意味合いがあると考えられます。


個人的な感覚ですが、漢字のイメージから
強いてふたつの慣用句の違いをあげるなら、

「癇に障る(かんにさわる)」
はどちらかというと
もともと少し感情的になりやすい人が
「あいつの話はカンに障るわ~!」

と、自分の怒りっぽさを
多少はみとめながらも
やっぱり腹が立つ、

といった使い方をされることが
多いように感じます。


いっぽうの
「癪に障る(しゃくにさわる)」は
病気を刺激されたら
不快なのが当然のように

「それをされたら
腹が立つのもしょうがない」

といった使い方、たとえば

「あの人の話を聞いていたら
自慢ばかりでシャクに障った」

のように、より明確に
「腹が立つ原因」があるように思います。


まあこれはあくまで
たんなるイメージですし、
強いて言えばということなので

むりに両者を使い分ける必要も
ないかとは思います。


ちなみにふたつの漢字を
あわせると「癇癪(かんしゃく)」
となって、怒り爆発になりますね。


なんでこんな言葉使うのか


最初に言った通り
この言葉、じっさいには
あんまり使わないでしょう。



腹が立ったときに言うのは

あたまにくる
かちんとくる
むしゃくしゃする
むかつく
いらつく
いらっとする

など、わりと年代によって
違うような気がします。
下にいくほど現代的?
よく分かりませんけど。


少なくとも、本気で起こったときに
「シャクに障るわ~!」
なんて言う人は少ないと思います。

なんか怒りが伝わらないというか
むしろ笑われそう。
でもそれがこの慣用句を
使うメリットにもなる思います。


本気でだれかに怒りを
ぶつける必要がある場面って
じつはほとんどなく、
怒ったところで
かえって悪い結果になることが多いです。


短気は損気(たんきはそんき)
なんて言葉があるくらいですから。


でも現実として
腹が立つことはあるわけですね。
それをただ黙ってこらえるのも
やっぱりシャクニサワルじゃないですか。


そんなとき、この
「癪に障る」を上手く使えば
怒りを比較的やんわりと
伝えられやすいように思います。


少なくとも「ムカツク」とか
「イラつく」よりは言葉の響きが
いくぶんは上品になるので
それだけでも使う価値がありそうです。


癪に障ったときは


慣用句としての使い方というよりは
ものの考え方の話になりますが、
癪に障るときは
なるべく前向きな解決法を取りたいものです。



成績がいいのを自慢されて
癪に障ったから
自分はもっといい成績を取って
見返してやろうと誓った。

これなら不毛なケンカをするより
よっぽどいいと思います。


もしくは、ささいな反撃をするとか。

自分勝手なことばっかりして
ひとの話を全然聞かない。
癪に障ったから
しょうゆのかわりにソースを渡した。

これくらいならいいんじゃないでしょうか。


もちろん本当に言うべきことは
ちゃんと言う必要もありますが、
感情のままに怒鳴り散らす
なんてことは、出来るかぎり
ひかえたいもの。

ひとには感情がある以上、
腹が立つことがあるのは
しょうがないとしても
その対策をうまくできれば
人間関係も良くなっていくでしょう。



作家の村上春樹さんもたしか
「腹が立ったら自分に当たれ
くやしかったら自分をみがけ」


というようなことを言っていたと思いますが
これはやはり名言じゃないかと思います。



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