人間万事塞翁が馬は英語だと、こんなにたくさんの意味になります
日本語のことわざを英訳する場合、
にたような意味の英語のことわざを
そのまま使うものですが
人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)の場合、
もともとが中国の故事から来ているのと
いろいろな解釈の仕方があるので
英訳もさまざまなものがあります。
ここでは、分かりやすいものから
味わい深いものまで、いろいろと紹介していきます。
良いことと悪いことをあらわすもの
人間万事塞翁が馬とは
こちらで詳しく述べていますが
良いことと悪いことが順におこる話です。
そういった意味をあらわしている英語のことわざは
Joy and sorrow are today and tomorrow.
(今日はよろこびは明日は悲しみ)
A joyful evening may follow a sorrowful morning.
(悲しみの朝には喜びの夕べがつづく)
ちょっとシンプルすぎるような印象もありますが、
良いことがあっても油断したくない、
悪いことがあっても落ちこみたくない、
こういった場合にいさめたり、はげましたりするのに
よいことわざですね。
どちらも人間万事塞翁が馬を
英語に訳したものとして使えるでしょう。
運命の不可思議さをあらわすもの
人間万事塞翁が馬の逸話は
良いことと悪いことが交互に起こることから
このことわざには、先のことはわからないものだ、
という意味もふくまれています。
その点をあらわしている英語のことわざはこちら。
Inscrutable are the ways of Heaven.
(天のやり方は不可解)
Fortune is unpredictable and changeable.
(運とは予測できず、変わりやすいものだ)
「天」とか「運」がでてくるあたり、
運命思考的というか、ツキとかそういったものが
関係している雰囲気がありますね。
ただ、世の中には不思議な出来事があったり、
予想もしない原因で思いもよらないことが
起こったりすることもあるでしょう。
人間万事塞翁が馬とは
そういった出来事をあらわす意味もあるので
それを英語にするならこれらのことわざがいいですね。
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つらい時期を乗り越える意味では
さいごに、ものごとの両面性、もしくは
苦しい時期の向こうにある輝かしい未来について、
あらわしている英語のことわざです。
Every cloud has a silver lining.
直訳すると
「あらゆる雲は銀の裏地をもっている」
となりますが、
「雲のむこうは光輝いている」
というような意味と考えると分かりやすいでしょう。
「silver lining(銀の裏地)」とは
雲が裏側にある太陽によって照らされて
輝くようにふちどられている様子です。
分厚い雲から太陽が姿をあらわす瞬間に
見られる光景ですね。
とても美しい光景ですので
ながい受験勉強や仕事で成果がでるまでの大変なとき、
こういった景色を思い浮かべて元気をだすのに
よいことわざですね。
塞翁が馬を、はげます意味でつかうなら
こういった英語の訳し方もいいでしょう。
一見よく分からないことわざだからこそ
こうやって考えると
人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
は、実にいろいろな意味のあることわざですね。
由来となる中国の故事を知らないと
サッパリ意味が分かりませんが
知ればなかなか味わいのあることわざです。
どういった話が由来なのかについてはこちらをご覧ください。
人間万事塞翁が馬の意味と読み方、座右の銘にもできることわざ
先に述べた英語のことわざは
どれも塞翁が馬の意味として使えるものなので
どれを英訳としてでもいいのですが、
できれば状況に応じて使い分けると、より面白いですね。
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