歳月人を待たずの意味、しっかり考えると生活の質がよくなりそう

これもまた、ちょくちょく聞いたり
見たりすることわざではないでしょうか。

歳月人を待たず(さいげつひとをまたず)


なんか説教くさいというか、
マジメな人が「勉強しろ努力しろ」
という使い方をするイメージがありますね。

しかし本来はちょっと違って
わりと楽しい、いい意味のことわざというのが分かり、

今まで敬遠していたのが
もったいなかったなあと感じたので
これについてのべていきます。

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どういうことわざか


歳月人を待たず(さいげつひとをまたず)とは、
時は人の都合などかまわずに過ぎていくものだ、という意味。



だから「勉強しろ」でしょ、はいはい。
ちょっと! ちゃんと人の話ききなさい!
だからあなたは何時までたっても成績が……。

と、こうなりやすいのですが、
この歳月人を待たずということわざ、
意味はあくまでも、時は人をまたずに過ぎていくものだ、ということであり、
だからどうしろこうしろ、というものではないです。



やれ勉強しろだの、頑張れ努力しろだのというのは
そういった使い方をする人が多かったので
なんかそういうことわざみたいになってしまっただけのようです。


それでは歳月人を待たずというのは
もともとどういう使われ方をしていたのか、
なんで勤勉努力型のことわざになってしまったのか?


それはこのことわざの由来を知れば分かるでしょう。


このことわざの由来について


歳月人を待たず(さいげつひとをまたず)の語源は
中国の詩人、陶淵明(とうえんめい)という人物がかいた詩です。


彼の書いたものに、
「歳月不待人」という一文があり、
ここからきているのですね。


もとの漢文を全部のせると長くなるので
省かせていただきますが、ごく簡単に言えば、

「歳月は人を待ってはくれないから
嬉しいときは大いに喜び楽しもう」

といった感じで、今を大事にする、というニュアンスのようです。

酒飲んで騒ごう、みたいなことまで言っているので
勉強とかそういうのとは、むしろ反対の意味になりかねません。


じゃなんでそれが
「努力しよう」という意味で使われるようになったのか。

まあコツコツと頑張っていくのが得意な
日本人の気質というものもあるのかもしれませんが、
この詩もぱっと見るとそんな意味に見えやすい、というのもありそうです。

時に及んで当に勉励すべし
歳月人を待たず


なんか「勉励」なんて言葉がありますしね。
これは「努め励め」という意味で
いかにも「勉強がんばれ仕事がんばれ」という印象です。

ただ、ここで頑張るのは「飲んで楽しむ」ということです。


もちろん「歳月人を待たず」という部分だけでいえば、
あくまでも時は過ぎていく、という意味ですし、

したがって勉強がんばりなさいという使い方をしても
それは間違いではないのでしょうけれども、
もともとはこんな使い方をされている言葉なんですね。
なかなか意外です。


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時間を大切にするとは?


ただ、これだけでは反対に
「それでいいのか?」と心配になりそうですし、

「いっしょうけんめいのんびりしよう」
と言った、のび太君のようなことわざになってしまうので

(これはこれで奥深そうな言葉ですが)
もう少し考えてみることにします。


歳月人を待たずの意味は、
さっき言ったように「時は人を待たずに過ぎる」ですが、

ここから
「だから時間はむだにせず、大切に過ごそう」
というところまでは、異論はないでしょう。
それが勉強であれ、飲んで楽しむことであれ。


ただ、この「大切に過ごす」というのは案外むつかしいもので、

たとえば
「たまの休日だから、前から行きたかった
観光地にでかけて帰りに買い物して、
夕方からは久しぶりの友人と飲み食いしよう」


と計画しても、ついぐずぐすして時間がすぎ、
友人に連絡するのも面倒になって、
結局テレビ見て缶ビール飲んで1日おわった、
みたいなことになりやすいです。

しかしこれでは、ただダラダラしていただけで、
「楽しんでも」いないし、
「頑張っても」いないし、
「大切にしても」いない。


ではどうすれぱいいかというと、
朝から早く起きてでかけたり、
友人に連絡して待ち合わせたりと、
ちょっとがんばる必要があるわけです。
これが、「楽しむことに努め励め」ということになるでしょう。


楽しいことをするのにも頑張らんといかんのか!
とうんざりしてしまいそうですが、

そうやって手間をかけた1日は、
終わってみるといい気分ですし、
これが「歳月人を待たず」ということわざの
解釈としてはいいんじゃないでしょうか。



そして、逆説的になりますが、
そうやって「自分にとって大切な過ごし方は」
というのを考えると、けっきょく勉強だったりすることもあります。

しかし、こうやって自分で考えたのなら、
誰かから「勉強しろ!」と言われるよりも
はるかに意味があると思います。


まとめ


ということで、
歳月人を待たずとは、
時は人の都合などおかいなしに過ぎていくものだ


という意味で、ちょくせつ的にはは
わりと言葉そのまんまですが、
つきつめると、今をどうやって
過ごしていくかについても考えさせられる、
なかなか奥が深いことわざです。



iPhoneなどで有名なアップル社の創業者、
スティーブ・ジョブズも
「今日が人生最後の日と思って過ごせ」
というようなことを言ってました。

歳月人を待たずも、
あれをしなければ、これをしろ、という
何かに追いたてられるような意味ではなく、

かぎられた時間をどう過ごすか、
自分にとっていちばん大事なことはなにか
というところまで考えると、
興味がつきないことわざに感じます。


同じ意味のことわざには
光陰人を待たず(こういんひとをまたず)
時は人を待たず(ときはひとをまたず)


また、勉強がんばれ! 
という使い方ができるものとしては、
少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)
があります。

そのほか時間にかんするものは
光陰矢の如し(こういんやのごとし)
というものもあります。

よろしければご覧くださいませ。

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