弱い犬ほどよく吠えるの意味は知っておくと自信にもつながる

これは辞書に載っていなかったので、正式にはことわざとは言えないかもしれません。

しかしよく使われますし、状況によってはとても大切なことを言っている言葉だと思います。


弱い犬ほどよく吠える(よわいいぬほどよくほえる)

弱い犬ほどよく吠える(よわいいぬほどよくほえる)

やっかいな人間関係でこまったとき、これ知っていると気持ちが大きく楽になることもあります。

この言葉の意味と、なぜこんなことになるのかという心理、また上司や先輩などがこれに当てはまった場合の対策についてです。




どういう意味か


辞書に載っていなかったので、正式な意味というのはないかもしれませんが、一般的に使われているのは次の通りです。

弱い犬ほどよく吠える(よわいいぬほどよくほえる)とは、実力のない人ほど、むやみに怒ったり威嚇する。
というもの。


力の弱い犬はケンカになると負けてしまうので、とにかくほえまくって相手を驚かして逃げてもらわないと困るわけですね。

いっぽう、強い犬はとびかかってこられても勝てるので、そんなことする必要はありません。静かにしていて大丈夫です。



これは人間の場合でもおなじことが言えて、たとえば「ゲームが下手だけど弱いのを認めたくない人」は、勝負すると負けるので、

「おれは強いよ! 勝負すると絶対勝っちゃうよ! だからやめとけ、やめとけってばよう!」

という具合に相手を威嚇して弱いのをごまかすことになり、いざやって負けても

「いやこれはたまたま調子が悪くて……」
といいわけをすることになり、しまいに

「本当だってば!」と怒り出すしまつ。


こうなると相手は
「もうめんどくさいからいいよ、はいはいあんたのほうが強い強い」

となることがあるので、そのために一生懸命さわいだり吠えたりすることになります。

これが弱い犬ほどよく吠える心理なのでしょう。


本当に強い人は

「はやくやろうよ~」
で始まり、さっと勝って、相手に

「いや~強いね」
と言われて、それでおしまい。あれこれ騒ぐ必要はありません。


まあゲームなら別に強くなくても、多くの人にとっては大した問題ではないので、そこまで騒がないかもしれません。

しかしこれが勉強やスポーツなど、その人のプライドに関わるほど、簡単に弱いのを認めることが難しく、先ほどの「弱い犬ほどよく吠える」状態になりやすいです。



先輩や上司がこれだったら大変


やっかいなのは、目上の人がこの状態になることですね。

本来強い立場であるはずの先輩や上司が「弱い犬ほどよく吠える」ようなことになると目も当てられません


・レギュラーを取れないクラブの先輩
・仕事のできない上司

こういったケースがあります。


目上ではありませんが、成績が悪いクラスメイトも、成績が悪いこと自体はそこまで恥ずかしがることではないものの、本人にしてみたら深刻な問題になることは多いです。


もちろんこれだけなら気の毒な話で、むしろ同情するべきことです。

しかしそういった人たちが弱い犬ほどよく吠える状態になって、自分にいつも文句を言ってきたりいちゃもんをつけてくると、そうもいってられないでしょう。足を引っぱられて大変です。


正直に
「おれは勉強もスポーツも仕事もダメで、いばらないとプライドがたもてないから怒ってるんだ」
と言ってくれればまだ可愛げもあるのですが、そんなこと言うわけないですからね。


たいていは自分のダメなところをごまかすために、こちらの失敗を一生懸命さがしては

「おまえはそんなことだからダメなんだ」
「何度言ったら分かるんだ」

みたいな調子になるので、非常につかれます。こっちまでダメになりそうです。


こういう場合はなんとかしないといけませんね。


どう対処するべきか


これはけっこう難しい問題です。

こちらが本当に失敗したり、相手が自分のためを思って怒っているなどの場合は、ちゃんと言うことを聞いて次から直せばすむ話です。

そうすれば「おお、よくやったな」となります。


しかし弱い犬ほどよく吠えるの意味どおりに怒りまくっている人は、自分が弱いことをごまかすのが目的ですから、言うことを聞いたところで、また別の理由を見つけては怒ってきたり文句を言ってくるでしょう。

すなおに聞いているだけでは解決しないことが多いです。


まずは落ち着いて自信を持つ


具体的な対処をする前の話ですが、これがとても大切だと思います。


先ほど言ったとおり、こういった人たちはある意味、気の毒な人たちです。しかし実際にまとわりつかれると、そう思うのは非常に難しいものです。


なにしろ弱い犬ほどよく吠えるの意味通り、弱ければ弱いほどひっきりなしに吠えてくるわけですから、どうしても疲れるし、いらいらします。

また、こういった人たちは相手の弱点をさがすことは妙にうまかったりするので、こちらもつい

「自分も悪いかも…」
と考えてしまうこともあります。


しかし、そんな人たちの言うことで思い悩む必要はないでしょう

むしろ気にしすぎて「自分はダメだ…」なんてなってしまうと、こちらまで「弱い犬」になり、しまいにいらいらと誰かに当たり散らしたりすることになりかねません。

これではみんなでなかよく、螺旋階段を転げ落ちるようにダメ人間まっしぐらコースなので、それだけは避ける必要があります。


まずは自信を失わないことが大切です。完璧な人間などいません。

そのためにもこの弱い犬ほどよく吠えるという言葉の意味を知っておくのは大切です。


そのうえで、具体的に対処していきます。


柳に風のように受け流す


柳に風というのは、相手の言うことをサラリと流して気にしないという意味ですが、弱い犬にムダ吠えされたとき、まず最初に思うつく対処法はこれだと思います。


あなたがあまり気にしない性格だったり、被害が比較的少ないときはこれが有効です。

「ハイハイハイハイ」みたいに、右から左に流していくのですね。


このことわざについての記事も参考にしてみてください。

「柳に風」は間違えるとダメ人間だがちゃんと使えばかっこいい

生きていくとイヤな先輩や上司にめぐりあうこともありますので、時にはこういったことは大切ですね。


ただ、これですませられれば楽なのですが、相手や状況次第では難しいこともあります。

それにこの作戦は見抜かれると相手がますます怒り出すので、ある意味リスクが高いと言えます。


学校の先輩やすねた同級生ぐらいならまだいけるかもしれませんが、会社の上司ぐらいになると、むこうもベテランです(無駄吠えの)。

そうなると簡単にはごまかせないかもしれません。


そんな場合は大変ですが次の方法です。


しっかりと話し合う


こちらは正攻法で、うまくいけば今後とてもやりやすくなります。

しかしとても難しいことでもあります。


弱い犬ほどよく吠える人と話し合おうとしても、たいていはああ言えばこう言うばかりです。

それに「よく吠える」というぐらいだから、すぐ怒り出します。

しかしいざという時は、なんとかしなければなりません。


やり方はいろいろありますが、だいたい次のどれかになると思います。

1.あいてが騒ごうがわめこうが動じず、挑発にも乗らず、冷静に話し合う

2.いざとう時はこちらも怒るぐらいの勢いではっきり言う

3.ほかの仲間、話の分かる上司や先輩と相談して対処する


どれも難しいので、なるべく自分に合った方法を選ぶのが大事です。うまくやればどの方法でも劇的な効果があります。

ただし「2.」はくれぐれも「明らかにこちらが正しいとき」にしたほうがいいでしょう。感情にまかせるだけで怒ると失敗する確率が高いです。


きっちりやれば

「この人にはぎゃあぎゃあ騒ぐだけでは通じない」
と思い、静かになってくれることでしょう。



「ああ言えばこう言う人の対処法」は、こちらの記事でも書いていますので、よろしければご覧になってみてください。

ああ言えばこう言うの意味、こんな人にはどうすればいいの?


それでもダメなら離れる


聞き流すことも難しく、直接話すこともできず、他に相談できる人もいないなら、これはもうその組織からはなれるべきです。


学校や会社をやめるというのは、とても勇気がいると思いますし、その後が心配に感じるものです。

しかし実際にはそれで人生がどうしようもなくなることはまずありません。

むしろ「ここをやめると自分の人生は終わりだ」と考えてしまうほうが危険です。


もちろんこれは最後の手段なので、かんたんにホイホイとやめる必要はないですが、「いざという時はやめたらいいんだ」と思っているだけでも、かなり楽になります。

大切なのは気持ちが追い込まれないことですね。


おわりに


最後になりますが、どうしようもない人とは必要以上に関わらないのも大切だと思います。


単に勉強ができないとか仕事ができない、というのならを助けるのはとても良いことです。


しかし弱い犬ほどよく吠えるの意味が表すような、自分のダメなところをみとめずに人にケチばかりつける人は、どうにも手がつけられない場合もあります。

またこういった人は周囲のだれからも相手にされていなくて、威張ってばかりのわりに、やっている仕事はくだらないものばかりだったりします。

そんな人と関わるよりは、尊敬できる人と会う時間をなるべく増やしたほうがいいでしょう。


まあいきがかり上、どうしても一緒にいないといけない場合は、上記のような対処でがんばる必要も時にはありますし、どんな人物でもどこかしら学ぶところはあります。

また、
「この人は必要だから怒っているのか、単に弱い犬ほどよく吠えるという意味で怒っているのか」
と判断するのが難しいこともありますね。


まよったら、逆のことわざである

能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)

実るほど頭を垂れる稲穂かな(みのるほどこうべをたれるいなほかな)

こういったものの意味も合わせて考えると、その人がどういう人なのか分かりやすいかと思います。


こちらでも書いていますので、合わせてご覧いただければと思います。

能ある鷹は爪を隠すの意味は本当に大事なのか、注意すること


相手や状況によっては、たとえうるさくても、ちゃんと聞いた方がいい場合もありますし、まともに相手しないほうがいいこともあります。

これらを見極める必要はあるものの、関わることによってあまりにストレスを感じるなら、無理せずはやめに対策したいところです。

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