天は自ら助くる者を助くの意味と読み方、本当にそんなことがあるのか

これもまた、
誤解されることが多いことわざでしょう。

天は自ら助くる者を助く
(てんはみずからたすくるものをたすく)



意味、というか解釈の仕方も
誤解されやすいですし、
読み方も、間違われやすそうです。

そこで、
「天が助けてくれる」ってどういうこと?
という点もふくめて考えてみました。


こういうことわざです


天は自ら助くる者を助く
(てんはみずからたすくるものをたすく)とは、
自分でなんとかしようと頑張る人には
天が助けてくれるものだ、という意味です。



ぱっと聞くと、いろいろとツッコミどころの
ありそうなことわざですね…。

・「天」って何?
・自分でやるのか助けてくれるのかどっち?
・そもそも天が助けてくれるなんてあるの?
・なんでこんな読み方なの?



ウカツな使い方をすると、
眉唾ものの、アヤシイ雰囲気すら
与えかねないです。

しかし、そんないい加減なものではなく、
西洋の、かなり古くから伝わっている言葉、

おそらく何百年もの間、言い伝えられているので、やはりそこには深い意味が込められているのでしょう。


まずは読み方について


さっきもう書いていたので
繰り返しになりますが

「天は自ら助くる者を助く」は
「てんはみずからたすくるものをたすく」
これが読み方です。


まあ、こう文字で書くと
他に読みようもないので
だれでも分かるかと思いますが、


話すときは
「天は自ら助けるものを助ける」
とか言ってしまいそうになります。


間違えたところで意味は通じるでしょうけれども、
こういうことわざは、なんというか、
ビシッとした決めゼリフのような使い方が多く、

「それ、間違ってるよ」
となると、なんとなく締まりが悪いので、
一応注意がいりますね。

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天とは何なのですかい?


このことわざは、西洋由来なので
こういう表現になっているのでしょう。

「天の神々」というように
ここでは「神様」と考えるのが自然です。



まあ、西洋なので、光かがやく雲の上で
白い服を着て杖をもっているおじいさん、
といったイメージなんでしょうね。

でも日本は仏教中心なので
「神仏」とか「神様仏様」のほうが
なじみがあるかもしれません。


いずれにしても、由来にこだわらなければ
このことわざの意味を考えるにあたって
「どんな神様なのか」
というのはそれほど大事な点ではないですから、


自分が信じやすいもの、
あるいは特に神様を信じてない人ならば、
もう少し広い意味で
「目に見えない不思議な力」
と考えてもいいんじやないかと思います。


結局助けてくれるの?


それで、この、
天は自ら助くる者を助く、ということわざ、
結局、天は助けてくれるの?
それとも自分でがんばらないといけないの?

ちょっと意味が分かりにくいかもしれません。


ようするに、自分は何もしなくても、
神様や仏様が助けてくれて勝手にうまくいく、
そんな都合のいいことはないですが、

自分で何とかしようと、
やるべきことをやっていれば、
ふっ、と幸運が訪れる、そういった意味でしょう。



テストでろくに勉強せずに
「出題範囲のうち、ここが問題になる!」
と運まかせでばかりいても
なかなかそう都合よくいきませんが、

でも「どの部分が試験にでてきても一応大丈夫」
というところまで頑張っていれば、
苦手なところばかり出題されて困った、
なんてことはあまりないもの。


まあ、
「だから勉強しましょう!」
みたいな、お説教っぽい結論にするのは
あんまり好きではないのですが、

ちゃんとやっていれば運も味方するよ
みたいなニュアンスでとらえれば、
天は自ら助くる者を助くの意味も
すんなりと受け入れやすいのではないでしょうか。


天が助ける、なんてあるのか?


このことわざで、
おそらくもっとも疑問に感じるであろう点は

「ほんとうに天が助けてくれるなんてことあるの?」

ということではないでしょうか。


神様がいる、いないは置いといても
先ほどのおじいちゃんのような姿の人が、

「かなえてつわかす」とかいいながら、
雲の上から杖をふって
テストの答案用紙をちゃちゃっと書きかえる、
それじゃあまるで、おとぎ話です。

いくらなんでも、そんなことを本気で信じて、
このことわざが長いあいだ言い伝えられたとは
ちょっと考えにくい。

ではどんな形で
天は自ら助くる者を助く、ということになるのか?

現実的に考えられるのは、
次のふたつのではないかと思います。


ひとつは
「じつはこの世には目に見えないけど
やっぱり不思議なことがおこる」という考え方。


「そんな非科学的な!」
と言われそうですが、ちょっとお待ちあられませ。


さきほどのような分かりやすい
神様は信じていなくても、

「今日はツイている」
「占いで大吉だったからおでかけしよう」

ぐらいのことは考える人は多いでしょう。

また、
「努力すればツキを呼び込める」
「日ごろから笑っていると運が上がる」

こういったことも、よく言われますね。

こういったことを考える人はかなり多いので、
あんがい科学的でないことを信じている人は多いものです。


もうひとつ、
そういったものも信じない人の場合でも
分かりやすい解釈として、

「何かをがんばってやっていると
運がよくなったように感じる」

という考え方もあります。


これは例えば、
注意深く道をあるいていたら
いきなり飛び出してきた車にきづいて
とっさによけられた、

こんなとき、
「事故を防げてラッキー」
ということがあります。

でもこれは、単純に注意していたから
いち早く車に気づくことができたということですね。

それでも運がよかった、
天がたすけてくれたように感じることがあります。


ほかにも病気を治そうとがんばっていたら
運よくすばらしい医者にめぐりあえた、

これもよくよく考えたら運がよかったというより、
あれこれがんばっていたから
いいお医者さんを見つけることができただけ
とも考えられます。


じっさいには不思議なことなんて
何もおきていなくても
天が助けてくれたように思えることはあります。


それでも、これはもともと自分が
何かに向かっていたからこそ起こるもの、

こういうのも
天は自ら助くる者を助くの意味と
考えられそうです。


まとめ


ということで、
天は自ら助くる者を助く
(てんはみずからたすくるものをたすく)は、

自分でなんとかしようと頑張っていれば
天が助けてくれるという意味ですが、


本当に神様のような存在がいて
不思議な力で助けてくれるのかもしれませんし、


あるいはそんなことはなく
自分でがんばっていると天が助けてくれたような
感覚になるだけかもしれません。



どちらが真実なのかはその人しだいだと思いますが、
一生懸命目標に向かっていれば
なにかしらいいことが起こるというのは
信じておいたほうがよさそうですね。


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2 Responses to “天は自ら助くる者を助くの意味と読み方、本当にそんなことがあるのか”

  1. エンジェル より:

    夢のアメリカ行きが、40年ぶりに叶いました。
    何度も挫折感を味わいながらも、英語の勉強を頑張ったからですね。
    まだまだこれからです。
    今、エベレスト山⛰の入り口です。
    でも、神様のビッグプレゼントだと思います。
    天は自ら助くる者を助く
    と言う諺がしっくり来ました。
    アメリカの大学に行きたいです。

    • みずしま より:

      おめでとうございます!
      アメリカ行きの夢が叶ったこと、お祝い申し上げます。

      このことわざは、何かを目指しているとき、
      それが大変なものほど響くように思います。

      エベレスト山の入り口ということは
      まだまだ目標がおありなのかと思います。
      ぜひ、大学に行くことも叶えてくださいませ。

      お読みいただきありがとうございます!

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