苦しいときやいざというときに力になることわざと慣用句
なにごとも順調にいけばいいのですが、
生きていれば苦しい時期というのは
どうしてもあるもの。
これはしょうがないですし、
あとからだと「あれも良い思い出だ」
となることもありますが、
つらい時期というのは
無限につづくトンネルを歩いているような気分になるものです。
こういった時期を乗り越えられるようになると
明るい未来が待っているのですが、
なかなか大変ですね。
次のことわざや慣用句は
そういったときに励ましてくれるものです。
溺れる者は藁をもつかむといいますし、
こういった言葉も知っていると
少なくともワラよりは役に立ってくれるでしょう。
失敗して落ち込んでどうしようもない!
なんといっても
絶望的な気分になりやすいのは
大きな失敗をしたとき。
しかしこういった時に
うまく立ち直れるようになると
人生が大きく開かれるので
ぜひとも覚えておきたいものです。
禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
良いことと悪いことは
複雑にからみあっている、
という意味のことわざです。
もう起きてしまったことなら
そこから何かしらの
いいことのきっかけを
見つけるようにしたいもの。
くわしくはこちらをご覧くださいませ。
禍福は糾える縄の如しの意味について。ドラえもんにも使われたことわざ
七転び八起き(ななころびやおき)
何度失敗しても、またがんばる
という意味のこのことわざは
成功者の伝記を読むと、よく分かります。
大きなことを成し遂げた人は
ほとんどの場合、
たくさんの失敗を乗り越えているので
そういった話から得るものは大きいでしょう。
七転び八起きの意味は苦しいときこそ思い出したいもの
失敗は成功のもと(しっぱいはせいこうのもと)
失敗は成功の原因になるという意味で、
分かりやすく真理をついていることわざです。
たいへんよく使われるので、
少々聞きあきているかもしれませんが、
あらためて考えれば考えるほど
やはり大事なことですね。
失敗は成功のもとの意味は簡単だけどココには注意
人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)
良いことが悪いことのもとになり、
悪いことが良いことにつながる、
という意味です。
なにがどういったきっかけになるか
なかなか分からないものなので、
今の事だけで考えない方がいいでしょう。
くわしくはこちらに書いています。
人間万事塞翁が馬の意味と読み方、座右の銘にもできることわざ
失敗したり、悪いことが起きたとき
落ち込むのは人間なのでしょうがないことですが、
その時間は短ければ短いほど
新しいことを始められ、うまくいくようになります。
こういったことわざは
気持ちを切りかえてくれるので、
知っておくといいですね。
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つらい日々にいやになりそう!
なにかをつづけたり、
やり遂げるのも大変なことです。
やっていけば上手くいくと分かっていても
気持ちがとぎれそうなときは
つぎのことわざがいいです。
石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
つづけていれば上手くいく、
報われるようになる、
という意味です。
がまんして続ける、というのは
いまどき流行らない考えかもしれませんが、
あきらめずにやり続けないと
いけないことは、いつの時代もあるもの。
そんなときにはこのことわざの力をかりるといいでしょう。
ただしここでの「三年」は
厳密に3年間という意味ではないので
仕事などで使うときは注意がいります。
くわしくはこちらをご覧ください。
石の上にも三年はよい意味、だけど仕事で使うには注意も必要
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
目的のために、苦難の日々を過ごす
という意味です。
カタキをうつための使い方をされるので
くやしいことがあったときは
このことわざがふさわしいかもしれません。
力強さも感じさせてくれる言葉ですね。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の意味を知って苦難の日々に勇気を
大器晩成(たいきばんせい)
おそい時期に才能をあらわしていく
という意味です。
人生のいろいろな可能性は
意外と消えないものです。
なかなかうまくいかない、
これからどうなるのか不安になったとき
こういった言葉は元気づけてくれます。
大器晩成と言われたら、それはどういう意味なの?
誰も認めてくれない! ひどい!
ストレスの大半は人間関係といいます。
なかでも
「自分のことを認めてもらえない」
というのは、代表的な悩みの
ひとつと言ってもいいでしょう。
そんなときに思い出すといいことわざです。
能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)
実力のある人は
むやみに自分の能力をひけらかさない
という意味です。
ついつい意味のない自己主張や、
自慢をしたくなるときに
思い出すといいことわざです。
能ある鷹は爪を隠すの意味は本当に大事なのか、注意すること
情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)
情けは人のためでなく
めぐりめぐって自分のためになる、
という意味です。
なかなかむつかしいですが、
こういった考えで行動すると
生活もかわっていきそうです。
また、誤用されていることわざでもあります。
くわしくはこちらをご覧いただければと思います。
情けは人の為ならずは誤用されるが本当の意味は深かった
柳に風(やなぎにかぜ)
相手の言うことを上手く受け流す
という意味です。
ひとの話を聞かないダメな人と
紙一重ではありますが、
おかしなことばかり言われて
ストレスがたまるという場合、
こういったことわざも大切になるでしょう。
「柳に風」は間違えるとダメ人間だがちゃんと使えばかっこいい
先がどうなるか不安でこまる!
つらいことのひとつとして
未来の不安というのもありますが、
先のことはなかなか分かりません。
そのために、つぎのことわざが
大事になるのでしょう。
人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
やれることはやって
あとは運命にまかせる
という意味です。
どうにもならないこともある
世の中での生き方を説いていると言えますが、
解釈がむつかしいことわざでもあります。
こちらでくわしく述べているので
参考にしてみてください。
人事を尽くして天命を待つにはこんな深い意味があります
五里霧中(ごりむちゅう)
これからのことが分からず、
なにをどうしていいのかも分からない
という慣用句です。
この言葉自体には
解決のヒントはありませんが
こういう言葉の意味を見ているだけで
気分的に落ちけることもあります。
あわててもしょうがないので
これからのことは
いったん落ち着いてから考えるといいですね。
五里霧中の意味と例文、困ったら試しに言ってみるといい言葉かも
天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)
天は自分でなんとかしようと
がんばっている人に
よいことをもたらす、という意味です。
天という、少しあいまいな
存在についてのことわざなので
賛否両論がありそうですが、
こういった考え方が合う人には大切なことになります。
こちらでくわしく書いています。
天は自ら助くる者を助くの意味と読み方、本当にそんなことがあるのか
背水の陣(はいすいのじん)
もうあとがないという状況で
覚悟を決めてやるという意味です。
中途半端に不安を感じるよりも
いっそ、もうどうしようもない
というぐらい大変な気持ちになると
かえっていさぎよくなれるものです。
個別記事はこちらです。
背水の陣(はいすいのじん)とは単に追い込まれる意味ではない?
まとめ
つらいときや苦しいときは
ちょっとした言葉や出来事がきっかけで
大きく気分がかわります。
自分にとって元気になることわざ、
勇気づけられる言葉は
つねに思い出せるようにすると
落ち込むことも少なくてすみます。
いわゆる座右の銘ですね。
いやなことやトラブルは
いろいろありますが、
どのような問題であれ
前向きで強い気持ちでいることは
大きな力になります。
そのためにこういったことわざを知っていると
いざというとき役に立ってくれるでしょう。
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