縁の下の力持ちの意味はよいものだけど注意も必要

これもよく使われる言葉です。
仕事でも、学校のクラブやサークルなどでも
チームをくんだり協力するような場面で
耳にすることがあります。

縁の下の力持ち


とてもよい言葉なのですが、
なにしろ地味なことをあらわすものなので、
人によっては印象が
あまりよくないかもしれません。

今回は、この縁の下の力持ちの意味と
使うにあたって注意することについて
のべていきます。


こういう言葉です


縁の下の力持ち(えんのしたのちからもち)とは、
めだたないが、とても大事なことをしていて、
他の人を助けている人、
また、そういった行動そのものをあらわしています。



たとえばスポーツで注目される人は
もちろん活躍している中心選手です。

しかし、チームスポーツではほかの選手も
地味ながらとても大事な
役割をはたしていることがあります。


さらに、選手だけでなくトレーナーや
道具を管理する人、グラウンド整備など、
華々しい活躍をしているうらでは
いろいろな人が仕事をしています。


縁の下の力持ちとは、
こういった人たちや、
彼らの仕事のようなものを
あらわす意味があります。


仕事でもそうですし、
クラブやサークル活動でも、
みんなにガンガン指示をだして活躍する
チームリーダーがいる一方、

みんなのフォローに回ったり
下準備を整えたりする人がいますが、

こういった人もまた
縁の下の力持ちといえるでしょう。


ちなみに「縁の下」とは
昔ながらの日本の家での床下の部分です。


普通に生活していると
まったく意識することはないですが
家をどっしりと支えているので、

ここから「縁の下の力持ち」と
言われるようになりました。


最近の鉄筋の家にすんでいると
縁の下を見ることはないかもしれませんが
ようは「家の土台」と考えれば
この言葉の意味もわかりやすいでしょう。

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注意する点は


この言葉は、ほめる意味で使えます。
ただ、まれにですが、
トラブルになるケースもあります。

それは、
地味な仕事をしぶしぶやっている人の場合。


たとえば、部屋がちらかしっぱなし、
道具をつかいっぱなしで、
だれも片付けないとします。

それで、だれかひとりが
「しょうがないな……」
みんなのぶんも片付けていたとします。


そんなとき、その片付けている人に
「あの人は縁の下の力持ちだから」
と気やすく言ってしまうと

言われた人は
「好きでやっているんじゃない!」
と怒るかもしれません。


また、人前に出るのが苦手など、
その人が自分の性格を気にしている場合
縁の下の力持ち、といわれると
気にされるかもしれません。

「縁の下」という
暗くて地味なイメージからか
この言葉の意味をよく思わない人もいる
ということは、一応知っておくといいでしょう。


あまり気にしすぎないように


とはいえ、
上記のようにとらえられることはまれで、
基本的には、縁の下の力持ちとは
大事な仕事をしているという、
よい意味で使われています。



なのでだれかに
「あなたは縁の下の力持ちだ」
と言われた場合、

よほどの皮肉を言われている
などの場合をのぞくと、
ほめられている、感謝されている
と考えてよいです。



それでもこよ「縁の下の力持ち」を
使いにくいのなら、
類語、言い換える言葉としては、

名脇役
女房役
内助の功


などが、だれかを助ける仕事をしている
という意味になりますが、

ただ、これらもまた、
「地味でめだだない仕事」
という印象をもたれることがあります。


なので、無難にいくのなら、
むりに慣用句をつかわずに

「いつも助けてくれてありがとう!」
と素直に言葉にするのが一番かもしれません。



なお、縁の下の力持ちとは少し違いますが
見えないところでがんばっているという意味では
水鳥の足掻き
という慣用句もあります。

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