光陰矢の如しの意味はコレ、だんだん実感がわいてくることわざ

僕のようなのんびりした人間だと
聞いただけでおそろしくて震えそうになる言葉が

光陰矢の如し


文字通り、矢でつつかれているような
そんな気分になります。天敵のようなことわざです。

できればこんな言葉の意味なんて
知らずに生きていたいくらいですが、
まあ、そんな僕にこそ必要なことわざですね。


どういう意味なのか


光陰矢の如しとは
月日のたつのは、矢が飛んでいくように
とてもはやいものだ、ということです。



夏休みの宿題を
ぎりぎりまでやらないような人には
とてもわかりやすいですね。

あの無限に続く夢のような暑い日々に
いつまでも鳴りやまないセミの声を聞いていると

宿題なんて明日からでも早すぎるくらいだ、
と思えたのですが、いつの間にか
8月が終わりそうになっています。


僕はあれが不思議でしょうがなかったのですが
つまりこれが「光陰矢のごとし」の意味なんでしょう。


さらにおそろしいことに!!


この光陰矢の如しは
前述の夏休みぐらいの期間よりも
もっと長いものごと、
つまり年単位の使い方をすることが多いです。


子供のころ、親戚のおじさんに
「10年なんてのはね…、
こう、あーーーっと、
している間にすぎちゃうよ」

みたいなことを言われたことがあります。

そのころ僕は小学生で、
一年がとてもとても長く感じていて
このまま一生小学生のままなんじゃないかと
心配していたくらいなので
このセリフにまるで実感がわかなかったのですが

気がつくと卒業して、
中学、高校とすごしていると
たしかに10年は、はやかったように感じます。


今だったら、どこかのおじいさんが
「光陰矢のごとしというが、
あれから40年たったのか、はやいのう……」

みたいなことを言ったとしても、わかりそうです。

生きていく年数がふえるとともに
実感が増してくる味わい深いことわざですね。

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こんな使い方は間違い


光陰矢の如し、の意味を知らずに、
文字の雰囲気だけで考えてしまうと、
「光」「矢」から、
とても速いものを連想してしまいます。


だからだと思いますが、このことわざを
とても速いものをあらわす意味で
使ってしまう人がいるようです。

「彼の仕事のはやさは光陰矢のごとしだ」
みたいな感じです。

もちろん、ここまで読んでいるあなたには
すでにお分かりのことと思いますが、
この使い方はまちがいです。


言葉の意味をのべますと、
ここでの「光」は日、「陰」は月をあらわしています。

「如し(ごとし)」は、
まるで~のようだ、ということなので、

光陰矢の如しは
「月日はまるで矢のようだ」
つまり先ほどの述べた
「時間がたつのはとても速い」
という意味になります。

このことわざは、わりとメジャーで、
多くの人が意味を知っているので、
間違った使い方をすると、
ちょっと恥ずかしい思いをしてしまうでしょう。


こういった教訓も


この、光陰矢のごとしは、たんに
「時間がたつのははやいものだなあ」
と感慨にふけるときに使うこともありますが、

それだけでなく
「人生は長いようであっという間にすぎるから
時間を大事にしなさい」

という意味で使うこともあります。


このようなことわざを聞いたからといって
即なにかの行動に移せるような人は
なかなかいないかもしれませんが、

ついだらりとしてしまっているときに
「光陰矢のごとし、
時間を無駄にしてはいけないな、よしやるぞ」

といった具合に気合を入れるのによいかもしれませんね。

勉強でも仕事でも
ずるずる先延ばしにしてしまう人でも
あの夏休み終わりの恐怖を思い出すと
いやでも気合が入ることでしょう。


まとめ


ということで、
「光陰矢の如し」ということわざには

1.月日がたつのがはやい
2.時間は大切にしないといけない


という意味があります。


基本的には2.の使い方を
するのがいいのでしょうけれども、

ときには夕暮れどきに、ほおづえをつきながら
「光陰矢の如しだなあ」
とかのんびりと考えるのも悪くはないと思います。

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2 Responses to “光陰矢の如しの意味はコレ、だんだん実感がわいてくることわざ”

  1. 大塚佳代子 より:

    これはタイムマシーンで過去や未来にタイムスリップような旅を意味するのでは?
    私の場合は具体的にイダテンさんがそうではないのかと思うのですが?

    • みずしま より:

      コメントありがとうございます。

      このことわざとともに、古い記憶をぼんやりと思い浮かべてみると、
      昔のことが最近のように感じたり、その逆があったりします。
      それはちょうどタイムマシンで行ったり来たりしているようなものかもしれませんね。

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