善は急げの意味、反対のことわざもあるけどやっぱり大切
とくいな人には簡単だけど
にがてな人には大変むつかしいことですね。
善は急げ(ぜんはいそげ)
ちなみに私は苦手なほう。
でもこれは、時としてとても大切なことになるので
得意とか苦手とかいわずに
肝に銘じておくといいでしょう。
こういう意味
善は急げ(ぜんはいそげ)とは
よいと思ったことは
すぐにやるべきだ、という意味です。
使い方は
「健康のためにジョギングをやるよ。
ゲームをクリアして、ダイエットに成功して、
梅雨が明けて、表の道路工事が終わってから、
いつ始めるか考えるよ」
「いますぐ始めろ。善は急げだ」
ゲームをクリアして、ダイエットに成功して、
梅雨が明けて、表の道路工事が終わってから、
いつ始めるか考えるよ」
「いますぐ始めろ。善は急げだ」
とか
「歴史の研究のため、図書館に行ってみよう」
「それはいいね、手元の本だけで調べるよりよさそうだ」
「よし、善は急げだ、すぐ行くぞ」
「それはいいね、手元の本だけで調べるよりよさそうだ」
「よし、善は急げだ、すぐ行くぞ」
というように、
なにかいいことを思いついたときに
すぐやろう、という意味で使われます。
あとでやろうとか思って
もたもたぐずぐずしていると、
・用事ができたり
・邪魔がはいったり
・めんどくさくなったり
・忘れたりして
結局できなくなることがあります。
また、あとになれば
研究課題の期限がすぎたなど
状況がかわって、やっても意味がなくなることもあります。
思い立ったが吉日というように
やろうと思いついたときが、
一番タイミングがよかったりしますし、
すぐにやる行動力は大切ですね。
「悪は延べよ」とつづけることも
このことわざは
善は急げ悪は延べよ(ぜんはいそげあくはのべよ)
と、つづけて言うこともあります。
悪は延べよ(あくはのべよ)とは
わるいことは後でやるとよいという、
善は急げとは反対の意味です。
まあ本当に悪いことなら
あてででもやるなよ、という話ですが、
ついやってしまう、ちょっとした良くないことには有効です。
たとえば勉強しようとしていたら
テレビやYouTubeの番組が気になりだした、
こういうのは、たいへんよくあることですが、
こんなとき、
気になる番組をあきらめるのは
とても勇気がいるもの(?)です。
しかし「あとで見よう」と録画したり保存しておくと
「あとで見れる」と思えるので、
完全にあきらめるよりはずっと楽で、
勉強がおわってから心おきなく見ることができます。
これはなかなか便利な方法で、時間がたつと、
「べつに見なくてもいっか」
みたいに気がかわることも多いです。
このように悪は延べよとは
「よくないことは後回しにすれば、やらずにすむかもしれない」
という理由もあって、
たんに後回しにするだけでも意味があることになります。
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反対の意味のことわざ
この善は急げ(ぜんはいそげ)は
たいせつなことには違いないですが、
なんでもかんでも急げばいいというものではない、
これもまたしかりですね。
やっぱり時と場合によるもの。
そのため、反対の意味のことわざも
ときには重要になります。
完全に真逆の意味のことわざではないかもしれませんが、有名なのは
急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんじる)、
これはあわてて物事をやれば失敗するよという意味です。
「善は急げ」なんていうときは
たいてい「やるぞ、うおお」
みたに気分が盛り上がっているものですし、
もちろん本当によいことなら迷うことなくやればいいでしょう。
ただ、あわてて出かけて、
資料研究のために図書館が定休日だった
なんてこともあります。
あとさき考えずに行動して
失敗することが多いなら
このことわざもあわせて知っておくといいでしょう。
つぎに、よく言われるのが
「急がば回れ」、
ただ、これはよく意味を考えると
とくに反対のことわざではないと思います。
急がば回れは、無理な近道をするより
遠まわりでも安全な道を行ったほうが
かえって早く着く、だから確実な方法を選ぶべきだ、という
「行き方ややり方、方法」についてのことわざです。
いっぽうの「善は急げ」は
「すぐにやるべきだ」という
行動のタイミングについて述べているので、
このふたつは、
言葉こそどちらも「急ぐ」とありますが
違うことについてのことわざですね。
「善は急げ、早く図書館に行きたいので
渋滞の近道はさけて遠回りでも空いている道で行こう、急がば回れだ」
みたいに両方同時に使うこともできますからね。
あと反対の意味のことわざとしては
さっき言った「悪は延べよ」というのもあげられて、
これは確かに対義語といっていいでしょうけれど、
良いことをすぐやれば悪いことは後回しになるに決まっている
ので、見方によっては
けっきょく同じことを言っているとも考えられますね。
まあ最初の「急いては事を仕損じる」も
「すぐにやれ、だが焦るなよ」
という意味で
「善は急げ、しかし急いては事を仕損じるぞ」
みたいな使い方もできなくはないので、
完全に反対ともいいきれないかもしれませんが、
いちおうこれが一番対義語としては近いと思います。
それだけ大切なこと
反対の意味のことわざも、
善は急げを完全に否定するものではないですし、
それだけ
「すぐにやる」というのは大事なのかと思います。
私のような怠け者には
ちょっと耳が痛いことわざでもありますが、
やはり行動の早い人は何をやっても上手く行っていることが多いです。
もちろん考えなしに
なんでもかんでもやっても
単なる先走りのおっちょこちょいになってしまいますが、
よいことをすぐにやる
(よくないことは後回しでよい)
これをやるだけで、かなり生活はよくなりそうですね。
ついついなんでも先延ばしにしてしまう人にとっては
大切なことわざになるでしょう。
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