急がば回れの意味は忘れやすいけど忘れると大変

これも有名で、誰もが一度くらいは
聞いたことがある言葉、
そしてとても大事なことを言っております。

急がば回れ(いそがばまわれ)

急がば回れ

意味は読んで字のごとし、ですが
そのまま解釈すると
「急ぐのに、回れってどういうこと?」
となるかもしれません。

今回は、この言葉の意味、
そしてこのことわざが
なぜこれほどまでによく言われるのか、
これらについて述べていきます



このことわざの言いたいことは


急がば周れ(いそがばまわれ)とは、
無理な近道をせず、
回り道でも確実な方法を選んだほうが
かえって早くなる
という意味です。


なっとく!


もちろん、ただやみくもに遠回りを
すればいいということではありません。

まあ、あたりまえですよね。
同じような道がふたつあるのなら
近道を選んだほうが早いに決まっています。

そこをあえて遠回りして
「苦難の道を選んでこそ修行になり、
自分のためになるのだ!」
というようなストイックな意味ではありません。
そんなのいやですよね。


そうではなくて、分かりやすい例では、
山登りをしているときによくある

・まっすぐだけど急な道
・回り道だけどゆるやかな道


に分かれているもの。


どちらの道も、最終的には合流して
同じ目的地につきます。

しかし足腰が十分に強い、山歩きが慣れている人だと
「まっすぐだけど急な道」を選べばよいかもしれませんが
そうでない場合、急な山道は歩きにくかったりして
かえって時間がかかります。


泣く


ひどい場合は足を痛めたりしますので
こうなると近道どころか大幅な時間のロス、
それよりは「回り道だけど緩やかな道」を
選んだほうが、確実に進めます。


これが「急がば回れ」の意味です。


こうやって書くと、
「なにを当たり前のことを」
と思われるかもしれませんが
実際には、なかなか難しいことでもあります。

それは、つぎのような心理が働くからです。


このことわざが大事な理由


急がば回れは、その意味こそ
当たり前のことを言っているようですが
かなり意識する必要があります。


座右の銘


たとえば、先ほどの山道でも
無理な近道はかえってしんどいと
頭では分かっていても、実際に山登りをして

「つかれた、つかれた
はやく頂上に着きたい、ふうふう」


なんて状態で、先ほどの分かれ道が出てきたとします。

そこで、表札に
「こちらは急な道だけど300メートル
「こちらは1000メートル

なんて書かれていたら
「あと1000mも歩くなんて嫌だ!」となって、
つい短い道を選んでしまいたくなるものです。

それも歩く人が嫌いな人にかぎって。


こういう心理状態のときは
表札に書かれている「あと何メートル」しか
頭に入っておらず、近いほうの道がいかに急かが
意識から抜け落ちている場合が多いです。



それで実際に歩いてみて、
「やっぱりあっちにしておけばよかった」
となってしまうので

こういうときこそ
「いそがばまわれ」の意味を
思い出す必要があるでしょう。


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こういった場面で


分かりやすく山道でたとえましたが
急がば回れは、あらゆる場面で
大事な意味をもつ言葉といえます。



たとえば中学校を卒業して
高校に行ったものの、
どうも勉強がむつかしくなってついていけない。

そこで一念発起して
家庭教師をつけてもらったとします。

そこで、先生に
「勉強がむつかしくなるのは
以前の内容が理解できていないから
まずは中学校の復習からやりましょう」


なんて言われたとします。

まあ、よくあることですね。
特に英語や数学のような積み上げ式のものは
以前の内容が分からないと話になりません。
先生のいうことはもっともです。


しかし、こういうのって
正直いやなものです。
怒り心頭

こちらは高校にあがったばかり
そこでこれから頑張って勉強するぞ!
と思った矢先にやれと言われることが
中学生のころにやったこと。

燃え上がる気持ちも一気に覚めるというものです。


しかし、これこそ急がば回れ、
ここで中学レベルの勉強なんてかっこわるいと
無理しても、内容の意味がわからず
かえって時間がかかってしまします。

こういうときは
確実に分かるところから覚えていくのが一番近道でから
「いそがばまわれ」
と復習からやったほうがいいということになります。


大変なようですが
分からないことを無理にやるよりは
簡単なところをやったほうがむしろ楽ですしね。


大人になっても


学生の勉強を例にしましたが
これは大人になっても言えることで、

たとえば資格の勉強なんかでも
かっこいいからと、
無理に難しいものを始める人がいますが
最初は簡単な資格から覚えていくのが一番です。


本からまなぶ


世間でよく言われている資格は
弁護士や会計士、そこまでいかなくても
英検の一級や簿記一級など
簡単にはとれないものが多いです。

仮にこういった資格が欲しい場合でも
急がば回れの意味の通り
三級や四級などの簡単なものから始めたほうが
結果的にはやくなることが多いです。



仕事の場合でも
急いでいるからといい加減なことをやっていると
失敗して一からやり直し
結局よけいに時間がかかったなんて失敗は多いです。



どのようなことでも、あまり楽をしようとすると
かえって大変なことになるので
どうすれば一番はやくなるか
しっかりと考えるほうがかえって楽、

まあ、むつかしいことではありますが
だからこそ、急がば回れということわざが
よく言われるということなのでしょう。



このことわざの由来や語源について知りたい方は
こちらでのべておりますので、あわせてごらんください。
急がば回れの由来と語源は、あの大きな湖


似た意味のことわざとしては

急いてはことを仕損ずる(せいてはことをしそんじる)
慌てる蟹は穴には入れぬ(あわてるかにはあなにははいれぬ)
急ぎの文は静かに書け(いそぎのふみはしずかにかけ)
近道は遠道(ちかみちはとおみち)
遠道は近道(とおみちはちかみち)



また、反対の意味のことわざには

巧遅は拙速に如かず(こうちはせっそくにしかず)

といったものがあります。

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2 Responses to “急がば回れの意味は忘れやすいけど忘れると大変”

  1. 木村 より:

    いそがば回れ の意味を調べていました。大変丁寧な説明ありがとうございます。語源が欲しかったですね。

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